Mozilla は、メモリ管理を改善し、速度を大幅に向上させた Firefox ブラウザの次期バージョンのベータ版をリリースしました。

「Firefox 15は、Firebugを含むアドオンによって引き起こされるメモリリークのほとんどを防止します」と、ニコラス・ネザーコート氏はMozillaブログに記しています。Firebugは、ウェブページのデバッグ用のFirefoxアドオンです。
「アドオンをインストールしている多くのユーザーにとって、これはアドオンのアップグレードを必要とせずに、Firefoxのメモリ消費量を大幅に削減するでしょう」と彼は付け加えた。「これらのユーザーにとって、Firefox 15はより高速になり(場合によっては劇的に)、クラッシュの可能性も低くなるでしょう。特に複数のアドオンをインストールしている場合や、再起動の合間にFirefoxを長時間起動している場合に顕著です。」
Nethercote 氏は、アドオンのメモリ リークは、Web ページの情報が保存され、ページを閉じたりページを離れたりした後も残る「ゾンビ コンパートメント」によって発生すると説明しています。
Firefox 15 ではこれらのコンパートメントが削除されましたが、開発者たちはそれがうまくいくかどうか確信が持てませんでした。
Firefoxは登場以来、メモリを大量に消費する傾向を理由に多くの批判を受けてきましたが、ここ数ヶ月でメモリ管理において大きな進歩を遂げています。例えば昨年11月には、ブラウザで使用されているJavaScriptエンジン「SpiderMonkey」のメモリを節約しました。また5月には、アドオンのメモリリーク対策キャンペーンを発表しました。

Firefox 15は、メモリ管理の改善に加え、Opusオーディオフォーマットもサポートしています。Firefox 15で直接再生可能なこのフォーマットは、MP3、Ogg、AACなどの優れた圧縮形式に対応し、音楽と音声の両方に適しており、ビットレート、オーディオ帯域幅、コーディング遅延を動的に調整でき、インタラクティブなアプリケーションと録音済みのアプリケーションの両方をサポートします。
「Opusはウェブオーディオにとって素晴らしい新しいフォーマットだと考えています」と、ティモシー・テリベリー氏はMozillaのブログに記しています。「他のブラウザにもOpusを採用してもらい、共通フォーマットをめぐる行き詰まりを打破できるよう、尽力しています。」
Firefox 15 の「プライムタイム」バージョンは 8 月 28 日にリリースされる予定です。
フリーランスのテクノロジーライター John P. Mello Jr. と Today@PCWorld を Twitter でフォローしてください。