Googleは、iPadまたはAndroidスマートフォンからの編集を可能にするGoogleドキュメントのアップデートを近日中にリリースすると発表しました。これは待望のアップデートであり、Googleドキュメントの価値を高めるだけでなく、iPadタブレットの生産性も向上させるでしょう。

Googleドキュメントの約束は、インターネット接続があればどこからでもクラウド上のドキュメントをリアルタイムで操作できることです。残念ながら、スマートフォンやタブレットに関しては、この約束は部分的にしか果たされていません。
AppleがiPadを発売して以来、タブレット愛好家とPC純粋主義者の間で、iPadがモバイルビジネスプロフェッショナルにとって本質的な価値を提供するのか、それとも生産的な目的を持たない単なる消費者向けガジェットなのかという点について、激しい議論が交わされてきました。PagesやNumbersといったiWorks for iPadアプリはある程度の機能を提供しますが、ローカルファイルシステムがないため、iPadはデータの操作にクラウドベースのストレージに依存しています。
Google ドキュメントは iPad で閲覧可能であり、Google ドキュメントのスプレッドシート アプリでは基本的な編集機能がいくつか提供されているものの、完全に機能する Google ドキュメントが不足していることが、Google ドキュメントと Apple iPad の両方にとって大きな障害となっていました。
Memeo Connectのようなツールは、ある程度のギャップを埋めるのに役立っていますが、ファイルを操作するために様々なアプリを駆使し、いわば場当たり的なアプローチを取らなければならないのは、ユーザーがAppleデバイスに期待するシンプルで直感的な操作性とは相反します。Googleのこの取り組みが非常に重要なのは、Google DocsとiPadの両方の生産性を同時に向上させるからです。タブレットやスマートフォンからのモバイルコンピューティングは、完全に機能するGoogle Docs環境へのアクセスによって、全く新しい意味を持ちます。
もちろん、GoogleドキュメントはMicrosoft Wordの機能に比べると、まだ機能が限定的で、機能面でも劣っています。文書の忠実性は謳われているにもかかわらず、WordとGoogleドキュメント間でファイルを移動した場合、書式が崩れてしまう可能性も十分にあります。Googleドキュメントのモバイル編集は、既にGoogleドキュメントを使用している企業にとっては素晴らしい機能ですが、Microsoft Officeに依存している組織にとっては、Documents To Goの方がより適しています。
残念ながら、Documents To Goは最近RIMに買収され、BlackBerry以外のプラットフォームでの今後の展開は不透明です。MicrosoftはGoogleに倣い、モバイル版Docs.comを強化し、iPadや今後発売予定のAndroidタブレットからの編集を可能にする必要があります。