写真スライドのスキャンは、ネガフィルムのスキャンと似ています。最適な結果を得るために設計された専用のスキャナー、アダプター、ソフトウェアパッケージが数多く存在します。しかし、フラットベッドスキャナーしか持っていない場合でも、簡単なDIY調整で十分な結果が得られます。
ステップバイステップ
1. クリーンアップ
スキャナーベッドとフィルムスライドを、乾いた糸くずの出ない布で丁寧に拭いてください。写真の修正作業がスムーズに進みます。
2. バックライトを使う
スライドはネガと同様に、バックライトが必要です。光を透過した時に像が映し出されるように作られています。フィルム印画紙などの明るい白色の光沢のある紙を反射板として使うこともできますし、自分でバックライト装置を作ることもできます。
2a. バックライトを作る
基本的には、光沢のある白い紙を三角形に折る必要があります。これは、この技法の先駆者であるダン・マクスウェルが提供した便利なテンプレートです。三角形の箱を折ったら、テープで留めます。
3. 解像度を上げる
きれいなスライドをフラットベッドスキャンに置き、その上にバックライトボックスを置きます。スキャナーとスキャンソフトウェアの解像度を可能な限り高く設定します。スライドは非常に小さく、実物大の写真にするには拡大する必要があるため、できるだけ多くの情報を取り込む必要があります。DPIは可能な限り高く設定し、可能であれば明るさを上げてください。

4. 写真編集
スキャンした画像は、おそらく希望よりも暗くなってしまうでしょう。Photoshopなどの写真編集ツールを使えば、明るさとコントラストを調整して画像を明るくすることができます。また、写真編集プログラムでスライドの白い枠線から画像を切り取り、目的に合わせて画像サイズを拡大することもお勧めします。