Fedora 18「Spherical Cow」がリリースされてから約3か月が経ちましたが、今週、人気のLinuxディストリビューションの次期バージョンを初めて垣間見ることができました。
予定よりわずか1週間遅れで登場した、コードネーム「シュレディンガーの猫」のFedora 19のアルファ版には、いくつかの新機能と、更新されたパッケージが満載されています。

もちろん、本番環境での使用を想定したものではありません。アルファ版ソフトウェアは、あくまでテスト目的で提供されています。それでも、7月に予定されている正式リリースで何が実現されるのか試してみたい方は、今すぐ無料でダウンロードできます。主な機能の一部をご紹介します。
1. クラシックデスクトップオプション
Fedora 19アルファ版で利用可能なデスクトップ環境には、GNOME 3.8、KDE Plasma Workspaces 4.10、MATE 1.6が含まれています。その結果、クラシックなGNOME 2スタイルのエクスペリエンスを好むユーザーには、MATEとGNOME 3.8の「クラシックモード」の両方を含む複数の選択肢が提供されます。今年初めには、Fedora 19でCinnamonがデフォルトで提供される可能性があるという憶測がありましたが、今回のアルファ版リリースでは、それが事実であるという証拠は示されていません。
2. 多様なニッチなフレーバー
メインのFedora 19 OSに加えて、プロジェクトが「スピン」と呼ぶ、厳選されたアプリケーションセットや特定の関心に合わせてカスタマイズされたものもいくつかあります。例えば、デザインスイートスピン、ロボティクススピン、セキュリティスピンなどがあります。その他のデスクトップ環境としては、Xfce、Sugar on a Stick、LXDEなどがあります。

3. 3Dプリントのサポート
このアルファリリースでは、RepRapなどの3Dプリンターユーザーにとって、バイナリBLOBをダウンロードしたりGitからPythonコードを実行したりすることなく、Fedoraに3Dプリントツールを導入し、競争力のあるOSにするための取り組みも明らかです。OpenSCAD、Skeinforge、SFACT、Printrun、RepetierHostなどは、この目的のために新たに追加されたツールです。
4. 開発者ツール
最後に、開発者やプログラミング愛好家を対象に、Fedora 19 には Developer's Assistant、OpenShift Origin、Node.js、Scratch、Ruby 2.0 などのツールが含まれています。