GoogleがAndroidとiOS向けにQuickofficeを導入してから1年余り、同社はひっそりと、これらのアプリをGoogle PlayとApp Storeからまもなく削除することを発表した。「QuickofficeがGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドアプリに統合されることに伴い、Quickofficeアプリは今後数週間以内にGoogle PlayとApp Storeから削除される予定です」と、GoogleはGoogle Appsブログで発表した。
現在のユーザーは引き続き自分のデバイスで Quickoffice を使用できますが、アプリの開発は停止しており、削除されると新規ユーザーはダウンロードできなくなります。
2つのアプリはリリースされてからわずか14ヶ月しか経っていませんが、Android版とiOS版のQuickofficeの終了は予想外ではありませんでした。Googleは4月に、以前はGoogleドライブに付属していた同社の主要サービスであるドキュメントとスプレッドシートのスタンドアロンアプリを導入しました。
そして先週水曜日のGoogle I/O基調講演で、同社はAndroid向けプレゼンテーションアプリ「スライド」を発表しました。iOS版も近日中にリリース予定です。また、Googleはドライブアプリ群の機能強化も発表しました。Microsoft Officeファイルをネイティブ編集する機能が追加され、ドキュメント、スライドショー、スプレッドシートをGoogleのファイル形式に変換する手間が省けます。これはQuickofficeの大きなセールスポイントでした。
ただし、Office との互換性は Google の iOS アプリにはまだ実装されておらず、Google の共同ドキュメント編集機能を利用するには、Office ドキュメントをドライブの形式に変換する必要があります。

Googleは2012年6月、生産性向上スイートのMicrosoft Officeとの互換性向上を目的としてQuickofficeを買収しました。その後、Googleは主にGoogle Apps for Businessの魅力を高めるためにQuickofficeを活用しました。Apps for Businessは、Googleドライブ、カレンダー、Gmail、ハングアウトを含む、Googleのプレミアムエンタープライズスイートです。
当初、GoogleのQuickofficeモバイルアプリは企業ユーザー向けには無料で提供されていましたが、一般ユーザーはプロ版を有料で購入する必要がありました。しかし、2013年9月にGoogleがQuickofficeを一般ユーザー向けに無料化したことで、この状況は終わりました。
Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドがMicrosoft Officeとの互換性を持つようになった今、Quickofficeを使い続ける理由はほとんどありません。この記事の執筆時点では、Quickofficeアプリは両方のアプリストアでまだ入手可能でした。Quickofficeスイートの終了時期はまだ不明ですが、Googleドライブアプリ3つがネイティブOffice編集機能に対応すれば、Quickofficeも消滅するでしょう。
[ Computerworld経由]