
Googleの新しい位置情報サービス「Latitude」が中小企業にどのような影響を与えるか、興味深いところです。昨日リリースされたLatitudeは、ユーザーの位置情報をGoogleに送信し、Googleのオンラインマップに表示します。
位置情報は、GPS搭載スマートフォン、または携帯電話基地局を利用した三角測量によって取得されます。Latitudeはオプトインサービスであり、ノートパソコンでも利用できます。
Latitudeのビジネス用途は容易に考えられます。例えば、サービス担当者が電話から電話へと移動する様子を追跡するといった用途です。配送車両も追跡でき、顧客のリクエストに応じて常に最も近いリソースを派遣できるようにするためにも活用できます。
特定の人物を追跡する価値についてはまだ触れていませんが、これは世界中のパーソナルアシスタントやグループ管理者にとって間違いなく大きなメリットとなるでしょう。上司もこのサービスを利用して、部下が適切な場所にいるか確認できるでしょう。
Latitudeのビジネス価値は、サービスがほぼリアルタイムで利用できるほど頻繁に更新されて初めて発揮されます。また、商用車両追跡システムのような高度な機能も備えていません。
しかし、これらのシステムは高価です。LatitudeはGoogleのサービスなので、価格も適正なものになるはずです。しかし、将来的にはアプリケーション開発者がこのサービスの商用版を開発するようになるとしても、驚きではありません。
Latitudeの欠点は、Googleに送信される個人の旅行履歴など、極めて個人的な情報の量です。Googleが既に悪事を働いているのならともかく、今後悪事を働くことはないだろうと単純に信じていない人を知っています。ユーザーには分かりにくい形で収益化の手段があるのならともかく、なぜこれほど多くの無料アプリを提供しているのかと疑問に思うのです。
Latitude は一度に多数の人々を追跡するのにはあまり適していないようにも思えますが、これについては私の考えが間違っている可能性があります。
iPhone版がリリースされ次第、Latitudeを実際のアプリケーションで試してみようと思っています。妻は救急医療サービス機関で働いており、GPS受信機内蔵の第2世代iPhoneを愛用しています。Latitudeが救急車で出動した際にどれだけ正確に追従してくれるか、とても楽しみです。
貴社でも同様のテストを試してみると良いかもしれません。Google Latitude はきっと企業にとって非常に役立つ活用方法の一つとなるでしょう。ぜひ貴社の事例もお聞かせください。
デビッド・コーシー氏は、テクノロジー業界で25年の経験を持つベテランであり、トークラジオの司会者でもあります。