Net Applicationsによる最新のWebブラウザ市場シェア調査の結果が発表されました。GoogleはChrome Webブラウザで引き続き市場シェアと注目を集めています。しかし、統計データを詳細に分析し、その裏側を探ると、市場シェア部門の真の勝者はInternet Explorer 8であることが明らかになります。

最新データの主な見出しは、Chromeが0.32%増で市場シェア7.05%を獲得し、最大の伸びを記録したことです。Internet ExplorerとFirefoxのシェアが共に減少したという事実も、Chromeの伸びをさらに後押ししています。
確かにその通りです。これらの統計は事実であり、Chromeが競合ブラウザに差をつけながらも比較的成功を収めている堅実なウェブブラウザであることは否定できません。しかし、統計を別の視点から見ると、Internet Explorer 8、そして間もなく登場するInternet Explorer 9も同様に勢いを増しています。
Internet Explorerの世界市場シェアは再び減少しましたが、過去1年間でInternet Explorerが経験したシェア減少幅としては最小であったことは注目に値します。さらに印象的なのは、Internet Explorer 8を他のInternet Explorerバージョンと区別して見ると、IE8が最も大きな伸びを示し、Google Chromeの2.5倍の速さで成長したことです。
公平性を保つため、ブラウザ投票では利用可能なブラウザをランダムにリストアップしてユーザーに提示するヨーロッパでも、5月のIE8のシェアは0.48%増の29.69%でした。Internet Explorerが利用できる唯一のOSであるWindows OSに絞ると、IE8は31%以上の市場シェアを獲得しています。
米国では、Internet Explorer(IE)全体の市場シェアは0.76%増加し、63.27%に達しました。偶然にも、Chromeは0.45%、Firefoxは0.24%それぞれ減少し、合計で0.69%の減少となりました。どうやら、Internet ExplorerはChromeとFirefoxのシェアを合わせた分を吸収し、さらに上回る結果となったようです。
Internet Explorer 9の早期の成功は、Microsoftにとっても明るい材料です。まだ機能的なベータ版にも至っていないInternet Explorer 9 Platform Previewビルドは、既に100万ダウンロードを超えています。
Internet Explorerは全体の市場シェアが60%弱で、依然として競合ブラウザに対して圧倒的な優位性を維持しています。2位のブラウザであるFirefoxの市場シェアは25%未満、Chromeは7%強と大きく差をつけて3位につけています。
Windows 7 の成功が PC の売上増加を牽引しているのと同様に、Windows 7 は、少なくとも部分的には、Internet Explorer 8 の成功にも貢献しています。2010 年から 2011 年初頭にかけて Windows 7 の採用が拡大し続けることから、Internet Explorer 8 もそれに追随し続けることが予想されます。
Chromeが登場して以来、Internet Explorerは着実にシェアを落としていますが、その差はわずか1%未満です。Internet ExplorerはWindowsでしか利用できず、世界のシステムの8%はWindowsを搭載していないという事実は、Firefox、Chrome、そして他のブラウザが市場シェアを巡って争うことになることを意味します。
Chromeは市場シェアを伸ばし続けていますが、当面はFirefoxとのシェアをほぼ奪い合うことになると思われます。IE8は最も急速に成長しているブラウザですが、Internet Explorer(IE)全体の市場シェアは低下傾向にあり、IEから奪われているわずかなシェアは、(ついに)IE6を放棄したユーザーの増加によるものと思われます。
将来、Chromeのシェアが25%、Firefoxのシェアが7%にまで落ち込んだら、IEとChromeの二刀流に注目が集まるかもしれません。しかし、Chromeの盛り上がりはさておき、現状ではInternet Explorer 8が実力者です。
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