
Anonymous や LulzSec などのハッキング集団はここ数カ月で知名度が上がるにつれ、彼ら自身(あるいは彼らの手先)が刑務所に入る回数も増えている。

最近では、英国警察が、米国のFBIに相当する重大組織犯罪対策局(SOCA)へのDDOS攻撃に関連する5つの罪で、LulzSecの広報担当者「Topiary」であるとされる18歳の男性を起訴した。
警察が逮捕した人物が間違っていたという報道もあるが、トピアリーは当局にとって大きな成果であり、増え続けるハッカー逮捕リストの新たな一手となるだろう。2011年上半期の法執行機関によるハッカー逮捕リストは以下のとおりだ。
- 1月27日:英国警察は、PayPal、Visa、Mastercardがウィキリークスへの支払い処理を停止したことを受け、これら3社に対するDDOS攻撃に関与したとみられるハッカー5人を逮捕した。7月、これらの3社はジュリアン・アサンジのグループへの支払い処理を再開した。
- 2月14日:スペイン警察は、ユーザー情報のデータベースを入手し、任天堂を脅迫しようとしたハッカーを逮捕した。任天堂に拒否されたハッカーは、オンラインフォーラムに4000件のユーザー情報を公開した。
- 6月10日:スペイン警察は、アノニマスの一員で、PayPal攻撃からスペインを含む世界各国の政府機関のサイトダウンまで、数々のハッキング活動に関与したとみられるハッカー3人を逮捕した。
- 6月13日:ヨーロッパではハッカー逮捕の週が続き、12都市でアノニマスのメンバーとされる32人が逮捕された。ハッカーたちは「インターネット閲覧にフィルターを導入する計画」に抗議し、トルコ政府のウェブサイトを攻撃していた。
- 6月21日:英国当局はSOCAサイトへの攻撃に関連して19歳の男を拘束した。後にライアン・クリアリーと特定された彼は、LulzSecのIRCサーバーをホストしていたとみられる。
- 7月19日:今年最初のアメリカにおけるハッカー摘発作戦で、FBIは複数の州で昨年のPayPal攻撃に関与したとみられる14人の容疑者を逮捕した。容疑者の年齢は22歳から42歳で、うち1人は年齢が非公表となっている。
- 7月27日:英国警察はシェトランド諸島でトピアリーとみられる男を逮捕した。トピアリーの正体はスウェーデン人ではないかと疑う声もあるが、Lulz/Anonの別の広報担当者であるサブーは「#FreeTopiary(トピアリーを解放)」キャンペーンを開始した。