
Google は火曜日、オフィス生産性アプリ市場で Microsoft を出し抜くための動きとして、iOS および Android システムで Microsoft Office 文書を操作できるモバイル アプリである Quickoffice を買収したと発表した。
両社は取引の詳細を公表しなかった。
「今日、消費者、企業、学校はGoogle Appsを利用して、どこからでも、誰とでも、どんなデバイスでも仕事をこなしています」と、Googleエンジニアリングディレクターのアラン・ウォーレン氏は同社のブログで説明しています。「Quickofficeは、一般的なファイル形式とのシームレスな相互運用性を実現してきた実績があり、私たちは同社の強力な技術を我々 Apps製品群に取り入れることに取り組んでいます。」

Quickofficeの共同創業者兼CEOであるアラン・マサレク氏は、今回の買収により同社の発展に新たな章が開かれると宣言しました。「Googleの直感的なソリューションとQuickofficeの強力な製品を組み合わせることで、いつでもどこでも生産性を向上させるという共通のビジョンは、さらに発展していくでしょう」と、同氏は声明で述べています。
Quickofficeの買収のタイミングは興味深い。iOS、Android、Windowsタブレット向けのMicrosoft Officeに関する話題が高まり続けている中での買収だ。しかし、このバージョンのOfficeは11月までリリースされない見込みで、Googleは既に確固たる地位を築いているQuickofficeの市場ポジションをさらに強化するための時間的余裕を持つことになる。
Microsoftが今年後半にWindows以外のタブレット向けにOfficeをリリースするという説には懐疑的な意見もあるが、Googleの今回の動きは、Officeのクロスプラットフォーム版は不可避だと主張する人々の主張を強めるものとなっているようだ。トニー・ブラッドリー氏が今月初めに主張したように、「ユーザーが真のOfficeエクスペリエンスを得られないのであれば、生産性向上スイートを完全に放棄し、GoogleドキュメントのようなWebベースの選択肢を求めるようになるかもしれない」。
Google が Docs 製品の Web エクスペリエンスを Quickoffice のような強力なモバイル サービスで補完できれば、こうした動きはどれほど魅力的になるでしょうか。
フリーランスのテクノロジーライター John P. Mello Jr. と Today@PCWorld を Twitter でフォローしてください。