数か月に及ぶ苦労の末、Microsoft の Windows 8「セキュア ブート」テクノロジによって引き起こされた問題が、Linux ユーザーにとってようやく解決されました。

Fedora 18 などの主要なディストリビューションのアップデートには、Windows 8 のセキュア ブート ハードウェアでのブートを可能にするテクノロジがすでに含まれていますが、 Linux Foundation は先週、かなりの遅延の後、これを全面的に可能にする Microsoft 署名のミニ ブートローダであるLinux Foundation セキュア ブート システムをリリースしました。
現在、この機能は急速に普及しており、ビジネス ユーザーの間で人気のあるUbuntu 12.04 Long Term Support (LTS)が、セキュア ブートのサポートを獲得した最新のディストリビューション リリースとなっています。
複数の問題が修正されました
簡単にまとめると、このすべての追加作業の原因は、Windows 8 ハードウェアに、 Unified Extensible Firmware Interface (UEFI)でセキュア ブートが有効になっていることにあります。つまり、適切なデジタル署名を持つオペレーティング システムだけが起動できるということです。
早い段階で、 Ubuntu 、 Fedora 、 SUSE Linuxはこの問題を回避する計画を立て始めており、これはフリーソフトウェア財団からも注目を集めています。

Ubuntu 12.10「Quantal Quetzal」は、セキュア ブートの回避策を組み込んだ Canonical の人気ディストリビューションの最初のリリースでしたが、昨日リリースされた Ubuntu 12.04.2 LTS により、ビジネス ユーザーに人気の長期サポート バージョン「Precise Pangolin」にもセキュア ブートのサポートが追加されました。
「より幅広いハードウェアをサポートするために、12.04.2 リリースでは、x86 アーキテクチャの新規インストール用に更新されたカーネルと X スタックが追加され、セキュア ブートが有効になっている UEFI ファームウェアを使用するシステムに 12.10 をインストールできるようになりました」と公式リリース発表では説明されています。
このソフトウェアは、Linux カーネルの拡張アップストリーム安定リリース 3.5.7.2 をベースにしており、一部の Samsung ラップトップで発見されたブリッキング問題を防止するために設計された回避策も含まれています。
2017年までのサポート
2017 年 4 月までサポートされる Ubuntu Linux 12.04.2 は、プロジェクト サイトから無料でダウンロードできるようになりました。
Ubuntu 10.04 および 11.10 のユーザーには、ソフトウェアに含まれる Update Manager を通じて 12.04.2 への自動アップグレードが提供されますが、アップグレードの詳細はオンラインで入手できます。