Excelのスプレッドシートに膨大な行数と列数を手作業で入力してきた経験のある人は、もっと良い方法を心の中で願ったことがあるかもしれません。朗報です。ZapierとExcel Onlineの新たな連携機能により、これらのプロセスの一部を自動化できるようになりました。
ZapierはExcel Onlineが使用するREST APIを利用しており、これによりMicrosoft Excelのオンライン版は様々なオンラインソースからデータを取得できます。MicrosoftのネイティブアプリであるExcel 2016でも、Web、SQL Server、Microsoft Accessなど、様々なソースからデータを取得できます。しかし、Zapierの特長は、これらのデータソースを更新すると、対応するExcelスプレッドシートも更新されるという点です。
ZapierはZapエンジンと呼ばれるエンジンを使って「ワークフロー」、つまり「Zap」を作成します。これは、IFTTT(If This Then That)サービスで言うところの「レシピ」に相当するZapier独自の名称です。どちらの場合も、何らかのアクションが発生し、それに基づいて1つ以上の追加アクションがトリガーされます。ZapierにはExcel専用のZapが60以上用意されており、例えば名刺からスキャンした情報に基づいてExcelに新しい行を追加したり、Excelの新しい行にStripeの新規請求を割り当てたりする機能などがあります。(なお、Zapierには既に他のアプリ向けに多数のレシピが用意されているため、例えばGoogleスプレッドシートにこれらのタスクを割り当てるZapを作成することもできます。)

各 Zap は、データと対話するためのさまざまな方法を提供します。
Zapierには厳選されたZapのメニューが用意されていますが、ユーザーが独自に作成することも可能です。そして、そこからZapierは収益を得ています。Zapは最大5つまで無料で同時に利用でき、最大2ステップのZapを独自に作成することも可能です。より複雑なZapを作成したり、20個以上使用したり、Amazon S3、QuickBooks、SalesForceなど「プレミアム」アプリのZapを活用したい場合は、月額20ドル以上の料金がかかります。Zapの数は、Zapの使用回数(いわゆる「タスク」)に応じて課金されます。1つのZapを何度も使用すると、コストは増加していきます。
唯一の注意点は、ファイルを Office 365 に関連付けられたクラウド ストレージである OneDrive for Business に保存する必要があることです。
これが重要な理由: Zapierの新しいツールは、スプレッドシートを頻繁に作成する人にとってはおそらく不要でしょう。しかし、誰もがやりたくない反復的なタスクの完了に苦労している中小企業にとって、Zapierの新しいExcel連携は役立つかもしれません。