中国のオンライン動画サイトは、国家規制当局の命令により、週末に「ビッグバン・セオリー」と他の米国のテレビ番組3本の配信を中止せざるを得なくなり、ネットユーザーらはなぜこれらの番組が対象になったのか首をかしげている。
「グッド・ワイフ」「NCIS」「ザ・プラクティス」を含む4つの番組は、もともと中国の大手動画サイトのいくつかで提供されていたライセンス番組だったが、不可解な理由で削除された。

中国最大のオンライン動画配信サービスの一つである捜狐の最高経営責任者(CEO)は月曜日、中国の規制当局が介入したことを示唆したが、詳細については明らかにしなかった。
「もちろん、何が起こったのかについてはコメントできません」と、捜狐のCEOチャールズ・チャン氏は決算発表の電話会議で述べた。しかし、同氏は今回の放送停止を「単独の出来事」と呼び、中国の米国テレビ番組に対する政策は「厳格化されていない」と付け加えた。
優酷土豆を含む中国の他の大手動画サイトはコメントを控えた。しかし、米国テレビ番組への取り締まりは、これらのサイトにとって大きな打撃となるだろう。これらのサイトは、中国の消費者を引き付けるため、ヒットした米国テレビ番組を合法的に提供するために数百万ドルを費やしている。張氏によると、捜狐の場合、米国テレビ番組は動画トラフィックの10%未満を占めている。
中国は、反政府コンテンツや性的コンテンツを日常的にブロックする、徹底的なオンライン検閲で既に悪名高い。最近、中国当局はオンラインポルノの取り締まりを強化した。その後、中国有数のインターネット企業である新浪(Sina)がポルノコンテンツを投稿していたことが発覚し、公に謝罪を余儀なくされた。
しかし、中国がなぜ「ビッグバン・セオリー」を標的にしたのかは不明だ。4人のオタクとその恋人たちを描いたシットコムだ。中国の主要オンライン動画サイトでは、アメリカのテレビ番組よりもはるかに暴力や性的な内容が多用されている。その中には、中国との腐敗した政治取引を描いた「ハウス・オブ・カード」や、ゾンビの黙示録を描いた「ウォーキング・デッド」などがある。
中国国家新聞出版広電総局にコメントを求めたが、連絡が取れなかった。