グーグルは月曜日のブログ投稿で、米国のGmailユーザーは新年以降も引き続き北米とカナダの電話に無料で通話できると述べた。
Googleは8月にGmailから電話をかけられる機能を発表した際、今年末まで米国とカナダへの通話を無料にする計画だった。しかし、今後は2011年を通してこれらの国への通話が無料になるとGoogleは発表した。その他の国への通話は引き続き有料となる。

IDCのシニアリサーチアナリスト、ロザリンド・クレイブン氏によると、延長の最も可能性の高い理由は、Googleが8月に期待したほど多くのユーザーを獲得できなかったことだという。
クレイブン氏は、グーグルはスカイプほど通話料に依存していないため、ユーザー獲得のために固定電話と携帯電話への無料通話を提供できる余裕があると述べた。もしグーグルが将来的に通話料を徴収するようになれば、利用率は必然的に低下し、その継続的な人気は、品質、使いやすさ、そして人々のコミュニケーション手段にどれだけ浸透しているかといった要素によって決まるだろうと彼女は述べた。
CCS Insightの調査ディレクター、ベン・ウッド氏によると、Gmailのような大規模なウェブサービスから電話をかける機能を提供することで、通信事業者の収入が削られ始めているという。

グーグルが現在提供している音声サービスはほんの始まりに過ぎない。ウッド氏は、グーグルがAndroidスマートフォンおよびタブレットOSと緊密に連携した使いやすいサービスを導入すれば、通信事業者は本格的に不安を抱き始めるはずだと述べた。出張者が海外でスマートフォンのSkypeを使って電話をかけているという事例証拠が既に存在し、通信事業者にとって依然として利益率の高いローミング事業を脅かしているとウッド氏は指摘した。
Gmailからの通話は米国在住のユーザーのみが利用可能で、世界の他の地域のGmailユーザーがいつこのサービスにアクセスできるようになるかについてはGoogleは明らかにしていないとGoogleの広報担当者は述べた。
ニュースのヒントやコメントは[email protected]までお送りください。