ガートナー社の最新調査によると、スマートフォンのブームが本格化しており、前四半期の売上は前年同期の2倍となった。
IT調査会社ガートナーによると、2010年第3四半期の世界携帯電話販売台数は、2009年第3四半期と比較して全体で35%増加しました。これは主に、インド、ロシア、アフリカなどの新興市場におけるホワイトボックス(ハードウェアのみ)携帯電話の販売と、スマートフォン販売の96%増加によるものです。今、市場はゴールドラッシュの様相を呈しており、勝者と敗者が明確に分かれています。ガートナーの調査から、5つの重要なポイントを見ていきましょう。
ドロイドにとって良い時代だ

スマートフォン市場に注目している人なら誰でも、Androidが驚異的な成長を遂げていることをご存知でしょう。しかし、Androidが市場シェアを奪い取る勢いは、ガートナーでさえ驚かせています。わずか1年前、ガートナーはAndroidが2012年にスマートフォンOSとして2番目に人気となり、世界販売台数の18%を占めると予測していました。しかし、Androidは予想を上回り、2010年第3四半期には、販売されたスマートフォン全体の25.5%がAndroidでした。
市場シェアがすべてではない
市場シェアの拡大は、一般的にブランド認知度と人気の高さを意味しますが、特定の携帯電話の動向を測る指標としては誤解を招く可能性があります。Appleは昨年、市場シェアを0.4%失いましたが、販売台数は2倍に増加しました。Research in Motion(RIM)は市場シェアを5.9%失いましたが、加入者数と売上高は引き続き増加しています。一方、SymbianはスマートフォンOSの中で2番目に大きな売上増加を記録し、1,100万台以上を販売しましたが、それでも市場シェアは8%減少しました。
Windows Mobile 6.5はあまり人気がなかった

Symbian、Android、Blackberry、iPhoneのスマートフォン販売が伸びる一方で、Windows Phoneは販売台数と市場シェアの両方で急落しました。これはおそらく、Microsoftが今週までWindows Mobile 6.5を売り込んでいたためでしょう。MicrosoftがWindows Phone 7を競合に投入したことで、来年の数字は少し変わると予想されます。
WebOS に何が起こったのでしょうか?
ガートナーのプレスリリースにWebOS専用のカテゴリが存在しないことから、HPとPalmのWebOSの見通しが暗いことは明らかです。つまり、WebOSは「Linux」(市場シェア2.1%)か「その他」(市場シェア1.5%)のいずれかに分類されることになります。HPがWebOSをスマートフォンOSの有力な競合として復活させたいのであれば、Palm Pre 2よりも野心的な計画を立てるべきでしょう。