
衛星を宇宙に送り込むのは、費用がかかるだけでなく、かなり難しいことです。ですから、たくさんの衛星を宇宙に送り込んでいじくり回すのではなく、多くの人が共有できる、非常に多用途な単一の衛星を設計してみてはいかがでしょうか。
物理学者のピーター・プラッツァー、航空宇宙エンジニアのイェルーン・カッパルトルとジョエル・スパーク、そしてNASAのビジネスマネージャー、レカ・コヴァックスがまさに目指したのはこれです。彼らは、この衛星をArduSat(Arduino Satellite)と呼んでいます。これは、衛星のメインコントローラーとしてArduino Nanoマイクロコントローラーを使用しているためです。Arduinoボードは、ArduSatのユーザーがアップロードしたアプリケーションもホストします。
ピーター、イェルーン、ジョエル、そしてレカは、10cm四方の箱に、宇宙仕様の特注素材に取り付けたセンサーを可能な限り詰め込みました。ArduSatは太陽電池とバッテリーで動作し、複数のArduinoボードで動作します。宇宙空間では放射線が電子機器に悪影響を与える可能性があるため、複数のArduinoボードで同じプログラムを実行し、結果を比較することでエラーを排除します。

この衛星には、光、圧力、温度を測るセンサーに加え、宇宙空間で素晴らしい写真を撮るための3台のカメラなど、多数のセンサーが搭載されています。これらのセンサーはすべて、衛星の使用時間を購入した人が自由に利用できます。衛星は約1年間軌道上に滞在する予定です。
このような小型のオービターはキューブサットと呼ばれ、大型の打ち上げに同行することがよくあります。ArduSatが宇宙へ運ばれる機会はいくつかあり、国際宇宙ステーションへの定期的な補給飛行も含まれます。万が一これらの選択肢がどれも実現しない場合、ppl4worldは商業打ち上げサービスと契約してArduSatを軌道に乗せることも可能でしょう。いずれにせよ、ppl4worldの目標は1年以内にArduSatを打ち上げることです。
チームはKickstarterプロジェクトを進めており、すでに目標額を達成していますが、衛星を使用する時間はまだ確保できます。宇宙からデータを取得したい方、あるいは他の人にはなかなか撮れないようなかっこいい写真を撮りたい方は、Kickstarterプロジェクトにアクセスして、特典の全リストをご確認ください。
[キックスターター]
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