Flash コンテンツを閲覧したい Linux ユーザーは、まもなく Google の Chrome ブラウザを使用するしかなくなるでしょう。

Adobeは水曜日に、今年後半にリリース予定のバージョン11.2をもって、Linux版Flash Playerのスタンドアロンダウンロードの提供を終了すると発表した。それ以降、Linux版Flash Playerブラウザプラグインの新バージョンは、Google Chromeの一部としてのみ提供される。
Adobe は、Linux 上のスタンドアロン Flash Player 11.2 に対して、リリース後 5 年間にわたりセキュリティ アップデートを提供し続ける予定であると述べています。
ペッパーを少々
Adobe は水曜日のブログ投稿で、現在 Flash Player で使用されている Netscape プラグイン API (NPAPI) を置き換えることを目指し、ブラウザ内でプラグインをホストするための新しい API の開発に Google と協力していると説明した。
「PPAPI」または「ペッパー」と呼ばれるこの新しいAPIは、「プラグインとブラウザの間にレイヤーを提供し、ブラウザとオペレーティングシステムの実装の違いを抽象化することを目的としている」と同社は説明している。

AdobeとGoogleは、Google Chromeブラウザがサポートするすべてのx86/64プラットフォーム向けにFlash Playerの「Pepper」実装を開発したとAdobeは発表しました。Googleは今年後半に、Linuxを含むすべてのプラットフォームでChromeの一部としてこの新しい実装の配布を開始する予定です。
さらに、Linuxユーザーが今後Flashを利用できるのは、どうやらこれが唯一の方法となるようだ。ただし、Windowsやその他のプラットフォームでは、Adobeは「Pepper」以外のプラグインAPIのサポートを継続するとAdobeは述べている。
残る選択肢は一つ
Adobe は、Linux 上で Flash Player ブラウザプラグインのデバッグプレーヤー実装を提供する予定であり、詳細が判明次第、このトピックに関するホワイトペーパーを更新する予定だと述べている。
しかし、今のところ、この新しい Flash Player スキームに他のブラウザが参加することについては何も言及されておらず、Firefox の開発元である Mozilla は Pepper との連携には興味がないと明言しています。
それで、結局のところ、Adobe は Linux 用の AIR を廃止しました。つまり、Linux を使用していて Flash コンテンツを見たい場合、選択肢は 1 つしか残されておらず、Google Chrome を採用するしかないということです。