
ロイターが月曜日に発表した金融アナリスト41人を対象とした調査によると、サムスンはスマートフォン販売で文句なしの世界的リーダーであるアップルとの距離を置き始めた。
ロイター通信は、6月30日までの四半期の数字が確定すると、サムスンのスマートフォン販売台数は約5000万台、アップルの販売台数は3050万台となると報じた。
これらの数字は、ニールセンが先週発表した米国のスマートフォン所有率の推定値と一致している。調査会社ニールセンによると、米国のスマートフォンユーザーの52%がAndroidスマートフォンを所有し、34.3%がiPhoneを所有している。
ロイター通信は、サムスンとアップルは数四半期にわたって互角の戦いを繰り広げてきたが、5月にギャラクシーS IIIを発売して以来、サムスンがiPhoneメーカーから引き離し始めたと指摘した。
IDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏はロイター通信に対し、サムスンが第2四半期のスマートフォン市場の「ヒーロー」になると予想されていると語った。同氏はさらに、サムスンはどのベンダーよりも多くのスマートフォンを四半期単位で出荷すると予想されていると付け加えた。
今年初め、サムスンはノキアを抜いて世界一の携帯電話メーカーの座を奪い、6月期もその分野でリードを広げ続けた。ロイター通信によると、同四半期のサムスンの携帯電話出荷台数はノキアを1,570万台上回った。
Galaxy S IIIの販売はサムスンに優位性を与えているものの、Appleがカリフォルニア州でサムスンを相手取って提起した特許訴訟にGalaxy S IIIを巻き込むことができれば、米国におけるその影響力は弱まる可能性がある。この訴訟の結果、SamsungのGalaxy Tab 10.1タブレットとGalaxy Nexusスマートフォンの2機種が米国での販売を禁止された。Appleは、この訴訟にGalaxy S IIIを侵害対象機器として含めるよう申し立てを行っている。