インテルは水曜日、ネットブック向けの最新Atomチップの出荷を開始した。これは、タブレットの急速な普及を受けて低価格PCの成長を維持するための重要な一歩となる。
インテルは声明で、Cedar Trailというコードネームのプラットフォームの一部であるデュアルコアチップは、ネットブックのバッテリー寿命を延ばし、全体的なパフォーマンスを向上させると述べた。ヒューレット・パッカード、エイサー、レノボ、東芝、ASUS、サムスンといった大手PCメーカーは、1月からCedar Trailチップを搭載したネットブックを199ドルから出荷する予定だ。
インテル社によると、このチップのグラフィック性能は2年前に発表されたAtomの前世代機と比較して2倍に向上し、消費電力は最大20%削減された。新チップにより、ネットブックは1回の充電で最大10時間のバッテリー駆動が可能になるとインテルは述べている。

インテルは、1月10日から13日までラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に先立ち、Cedar Trailチップを発表しました。同ショーでは、スマートフォン、タブレット、PC向けの最新チップについて発表すると予想されています。
Cedar Trailチップは、AppleのiPadなどのタブレットの需要増加によって打撃を受けているネットブックの性能向上を目指すインテルの取り組みにおいて重要な一歩となる。インテルの広報担当者は、デバイスメーカーはタブレットにCedar Trailチップを搭載できるものの、同社の顧客の多くは、インテルが今後発売するMedfieldまたはClover Trailタブレットチップを選択していると述べた。
インテルは、タブレットの脅威にもかかわらず、ネットブックの市場について楽観的な見通しを維持している。米国と西欧ではネットブックの出荷台数が減少している一方で、インドや中国などの発展途上国では市場が成長しているとインテルは述べている。
新しいチップセットにより、ネットブックでハイビジョン映像の再生が可能になり、チップセットにHDMI(ハイビジョンマルチメディアインターフェース)ポートが搭載されることで、ネットブックをハイビジョンテレビに接続できるようになります。その他の機能としては、PCの画像をワイヤレスでテレビに映し出すワイヤレスディスプレイ技術などがあります。
新しいチップには、1.6GHzで動作し消費電力が3.5ワットのAtom N2600と、1.86GHzで動作し消費電力が6.5ワットのN2800があります。Intelは9月に低価格デスクトップ向けにCedar Trailチップを発表しました。