韓国から発売される新型スマートフォンの曲面ディスプレイは、フォックスコン・テクノロジー・グループのCEOによるジョークの対象となり、同CEOは、これらの製品は消費者の背面にフィットするように設計された携帯電話だと揶揄した。
「人々は『ディスプレイが変形できるなんてすごい』と話しているが、デバイスを実際に使えるようにならなければならないということを忘れている」とテリー・ゴウ氏は水曜日の同社の株主総会で語った。
サムスン電子とLGはどちらも曲面スクリーンを搭載したスマートフォンを発売しているが、郭氏はその技術にあまり感銘を受けていない。台湾の製造大手である同社は、AppleのiPhoneを組み立てているほか、テレビの製造でも競合している。
郭氏は、ある韓国企業の展示ブースを訪れ、営業担当者になぜ曲面ディスプレイが必要なのかを尋ねた時のことを振り返った。

フォックスコンCEO、テリー・ゴウ氏
「男性がジーンズに大きなスマートフォンを入れたいなら、お尻に収まるサイズでなければならないと説明されました」と彼は言った。「この会社はディスプレイ分野で世界1位、2位にランクされており、マーケティングでもそう謳っているのです。」
郭氏はまた、曲面スクリーンのスマートフォンは通話時に持ちやすいというセールスポイントを否定した。「皆さんはスマホで音楽を聴きますか?それとも見ますか?見ますよね?見ますよね?もし見たいなら、なぜ曲面スクリーンが必要なのでしょうか?」と、営業担当者に言った時のことを思い出した。「曲面スクリーンだと、ディスプレイがはっきり見えなくなってしまいますからね。」
郭氏が韓国の競合他社を批判したのは今回が初めてではない。報道によると、同氏はディスプレイ事業でサムスンに勝つと誓っているという。
郭氏の不満にもかかわらず、一部の批評家はこれらのスマートフォンの曲面ディスプレイを好んでいる。TechHiveはLGのG Flexスマートフォンについて、「本体が曲がっているおかげで、実際に持ちやすくなっている」と評し、「実際よりも高級感を醸し出している」と付け加えた。
フォックスコンは、独自のスマートフォンイノベーションでライバルに対抗する計画だ。郭氏は水曜日、端末の表面に平らに設置できる35メガピクセルカメラを搭載した端末を開発中だと述べた。「今、35メガピクセルカメラを搭載したスマートフォンが欲しいなら、アタッチメントとして購入する必要があります」と郭氏は述べた。「私たちが開発中のものは平らなものになります」