サムスンは、最新の PCIe 4.0 SSD 用の新しいソフトウェアにより、SSD の信頼性が非常に高まり、実質的に「決して故障しない」ようになったと述べています。
合計3つの新しいソフトウェア機能が発表されました。そのうち2つはデータ整合性に関連しており、1つはデータ検証のための「V-NAND機械学習技術」と呼ばれる仮想化技術、もう1つは「フェイルインプレイス」です。関係者によると、FIPにより、チップレベルの障害発生時でもSSDは正常に動作し続けることができるとのことです。
フェイルインプレースは、故障した、または故障しそうなNANDチップを検出し、破損したデータをチェックし、そのデータをドライブの破損していない部分に移動します。サムスンは、512個のNANDチップを内蔵する30.72TBのPM1733 SSDを例に挙げました。この512個のチップのいずれかが故障しても、ライトは動作を継続します。
はい、30.72TBという容量を見れば、このSSDが一般消費者向けに販売されることを想定していないことはお分かりいただけると思います。PM1733はPCIe 4.0ドライブなので、PCIe 4.0の速度をサポートする新しいAMDベースのEpycサーバーと組み合わせるのが最適です。
PM1733 の価格は先月発表されていませんが、U.2 フォーム ファクターで 0.96TB、1.92TB、3.84TB、7.68TB、15.36TB、30.72TB の容量で提供される予定です。
Samsungは、ハーフハイト・ハーフレングス(HHHL)のアドインボードも提供予定で、容量は1.92TB、3.84TB、7.68TB、15.36TBと低容量モデルがラインナップされています。U.2 SSDの速度は、読み取り6,400MBps、書き込み3,800MBpsです。HHHLカードの速度は、読み取り8,000MBps、書き込み3,8000MBpsです。SamsungはHHHLカードのパフォーマンス上の優位性について詳細を明らかにしていませんが、コネクタはU.2ドライブの標準的なx4 PCIe 4.0ではなく、x8 PCIe 4.0接続になるようです。
Samsung は、PM1733 よりも容量は少ないものの、1 日あたりの書き込み回数が 3 倍になる、PM1735 という別の PCIE 4.0 ベースの SSD も提供する予定です。
ドライブやソフトウェアはいずれも消費者向けではないが、Samsung がデータ センターの顧客向けに PCIe 4.0 SSD を用意しているという事実は、PCIe 4.0 消費者にとってそれほど遠い話ではないことを意味していると思われる。
