Windows 8が控えており、インターフェースは大幅に再設計されているものの、内部的にはWindows 7とそれほど変わりません。Microsoftによると、インラインアップグレードではアプリやデータの再インストールは不要とのことです。ただし、VistaまたはXPからWindows 8に移行する場合、あるいは別のPCに移行する場合、転送ウィザードは設定とデータのみを移行します。インストール済みのプログラムをXPまたはVistaからWindows 8に移行したい場合は、PCmover Professional(60ドル、購入のみ)を試してみるとよいでしょう。
PCmoverは、OSデータ、プログラム、設定を複数の方法で転送します。ネットワーク、USB、Windows EasyTransferケーブル、さらには外付けメディア経由も可能です。私はネットワーク経由を選択しました。既存のXPインストールから、ネットワーク接続経由で初期状態のWindows 8インストールへ設定を転送しました。この操作を行うには、両方のPCにPCmoverがインストールされている必要があります。PCmoverがインストールできない場合は、移行先のPCに後からインストールし、以前のインストールの設定で作成された「mover」ファイルを使用することができます。

作業のほとんどは移行元PCで行われます。PCmoverは移行先PCに接続し、新しいPCのスナップショットを作成します。その後、ユーザーのマッピング、移行先ドライブのマッピング、ファイルのフィルタリング、アプリケーションの選択などを行います。作業は簡単で、短時間で終わるとは限りません。移行するプログラムのリストをよく確認してください。不要になったプログラムや、全く使っていないプログラムが含まれている可能性があります。
PCmoverは私の環境では問題なく動作しました。Firefox、Opera、その他いくつかのプログラムは問題なく移行できました。すべてのドキュメント、関連設定、ユーザーもWindows 8で表示されました。動作しないプログラムはありませんでしたが、シリアル番号が必要なプログラムがある場合は、手元に用意しておくことをお勧めします。Windows 8へのアップグレードで各旧OSから保持/移行される内容のリストは、MicrosoftのWindows 8 FAQページでご覧いただけます。
アプリケーションの再インストールが面倒な場合(またはディスクが見つからない場合)、PCmoverは高価ではありますが、アプリケーションの移行を代行してくれる便利なユーティリティです。しかし、プログラムと設定をクリーンインストールした新品のOSには、新車の匂いのような、ある種の魅力があります。
注:製品情報ページの「購入」ボタンをクリックするとベンダーのサイトに移動し、最新バージョンのソフトウェアをダウンロードできます。