現在の経済回復は大方の予想よりもはるかにゆっくりと進んでいるかもしれないが、IT 雇用に関しては、2 つの傾向が比較的力強く進んでいるようだ。
まず、IT キャリア サイト Dice の 9 月のレポートによると、近い将来に消滅するだろうと言われる職種であるシステム管理者は、雇用主からの需要という点では現状を維持しているという。
「システム管理者という職種は、企業が依然として人材不足に悩まされている職種です」と、Dice.comのマネージングディレクター、アリス・ヒル氏は述べた。「近い将来、この職種がなくなるとは考えられません。変化は確かにありますが、廃止されるかといえば、そうではありません。」
具体的には、サーバーがクラウドに移行するにつれて、役割はより戦略的になり、タスクベースではなくなる方向に進化していると Dice 氏は示唆しています。
「複数のオファーと給与上昇」

また、DevOps、つまり開発チームと運用チームが従来よりも緊密に連携して作業する手法への依存も高まっています。
Dice 社によれば、DevOps 方法論を使用することで得られる潜在的なメリットとしては、開発時間の短縮、コストの削減、開発されたプロジェクトと運用統合の間の競合の減少などが挙げられます。
レポートによると、最近DiceにはDevOps環境で働くプロフェッショナルを求める求人が1日平均約200件掲載されている。一方、左のグラフに示すように、システム管理者の求人は通常約1,400件掲載されている。
「シリコンバレーのような市場では、DevOps人材の採用は頭の痛い問題になりかねません」とDice氏は説明する。「DevOps経験者には、複数のオファーや逆オファー、そして高騰する給与が提示されることも珍しくありません。」
「スーパースターのペアリング」
労働統計局は、今後数年間のネットワークおよびコンピュータ システム管理者の成長率が平均を上回る 28% になると予測しており、その結果、2010 年に国内にあった 347,000 件の雇用が 2020 年までに 96,000 件以上増加することになります。
しかし、この分野で働く人にとって、DevOps の経験を積むことは、Dice が言うところの「スーパースターの組み合わせ」を生み出すことになるかもしれません。