ノキアは、最新のフラッグシップスマートフォン「N9」を発表しました。これはMeeGoオペレーティングシステムを搭載した初の端末です。Meegoは、AppleやGoogleといったライバル企業との競争激化に対抗するノキアの戦略的戦略として注目されています。

N9は、ノキアのこれまでの最高傑作の一つと言えるでしょう。3.9インチのAMOLEDディスプレイ(解像度854×480ピクセル)は傷に強い曲面ガラス製で、本体にはボタンがありません。本体はポリカーボネート製で、ノキアによると電波状況の悪化を防ぐ効果があるとのことです。また、8メガピクセルのカメラとNFC機能も搭載しています。
しかし、N9の問題はハードウェアではなくソフトウェアです。この端末はMeeGoの最新版を搭載しています(プロモーションサイトにはどこにも記載されていませんが)。これは、AppleのiPhoneとAndroid勢に対抗するためにNokiaが開発したものです。しかし問題は、N9が発売される前からMeeGoが時代遅れになっていることです。
今年初め、新経営陣の下、ノキアは自社が「燃え尽きたプラットフォーム」の上に立っていることを認識しました。ノキアのスマートフォンOSであるSymbianとMeeGoは、維持コストが高すぎるだけでなく、競合他社の洗練されたデザインと使いやすさに比べて何年も遅れていました。ノキアの新CEOはこの点を認識し、マイクロソフトと提携し、主要スマートフォンにWindows Phone 7を搭載することを決定しました。
Nokiaの最初のWindows Phone 7搭載端末は今年後半に発売される予定ですが、SymbianとMeego搭載端末は今後数ヶ月で徐々に廃れていくでしょう(あるいは、より安価なフィーチャーフォンに取って代わられるでしょう)。ハードウェアに関してはNokiaの卓越した職人技が光るとはいえ、OSが間もなく廃止されるN9を購入するのは、あまり意味がありません。Nokiaの携帯電話が本当に欲しいのであれば、今年後半のWindows Phone 7搭載モデルまで待った方が良いでしょう。
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