マイクロソフトのSurface Studioは、理論上はWindows 10搭載PCの最高峰と言えるでしょう。タッチスクリーンを搭載したオールインワン型コンピューターで、まるで巨大なタブレットのように機能し、モバイルデバイスに搭載されるARMプロセッサも搭載しています。しかし、その現代的なデザインにもかかわらず、マイクロソフトはPCのDIYアップグレードの伝統を巧みに取り入れていることが、iFixitによって最近発見されました。
すべてが交換できるわけではない。これはPCの世界における悲しい新しい慣習です。実際、ほとんど何も交換できません。しかし、iFixitが最新の分解でSurface Studioを徹底的に分解したところ、Studioのオンボードストレージドライブ(従来のハードドライブとm.2 SSDの両方)が交換可能であることが分かりました。

Surface Studio の内部。
裏話:ストレージに関してもう一つ注目すべき点は、Surface Studioが実際には「ハイブリッドドライブ」を搭載していないことです。少なくとも、正統的な意味ではそうではありません。従来のハイブリッドドライブはSSHDと呼ばれる単一のデバイスで、ハードドライブとフラッシュドライブの両方が1つのユニットに内蔵されています。しかし、Studioはそうではありません。マザーボード上の別の場所に、ハードドライブとM.2 SSDが内蔵されているだけです。それでも、高速なフラッシュストレージと大容量ハードドライブを同じマシンに搭載できるというメリットは変わりません。
しかし、ストレージコンポーネントの交換は簡単ではありません。ミッドフレーム、2つのファン、スピーカー、そして大量の配線を、危険な状況下で操らなければなりません。
残念ながら、DIYアップグレードはオンボードストレージまでしかできません。Surface StudioのRAM、CPU、GPUはマザーボードにはんだ付けされています。
Studioのディスプレイ部分には、マザーボードのもう1つのパーツも隠されています。最も注目すべき点は、iFixitがMicrosoftがディスプレイのビジュアル性能向上のために専用の32ビットCortex M7プロセッサを搭載することを決定したことを発見したことです。
Microsoftは2017年初頭に出荷を開始する予定で、10月にSurface Studioを発表しました。そして感謝祭の週に、早期購入者に対し、その週に出荷を開始すると発表し、サプライズを仕掛けました。しかし、今予約注文した場合、当初の予定通り2017年まで待つことになります。