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企業はBYOD(従業員が業務目的で個人所有のモバイルデバイスを使用すること)を容認、受け入れ、あるいは積極的に取り入れているかもしれませんが、個人のプライバシーを侵害することなく企業データを保護するという曖昧な境界線に苦慮しています。Boxは最近、Box TrustとBox for EMMという2つの取り組みを発表しました。これらは、Boxの顧客とその従業員がBYODを利用する際に安心感を得ることを約束するものです。Boxは現在、24万社の2,700万人以上のユーザーにサービスを提供しており、その中にはFortune 500企業の99%が含まれます。
Box は 12 月 9 日に Box Trust を発表し、強力なセキュリティ ベンダーのエコシステムを公開しました。Symantec、Splunk、Palo Alto Networks、OpenDNS、Sumo Logic、Skyhigh Networks、HP、Okta、MobileIron、CipherCloud、Recommind、Ping Identity、Netskope、OneLogin、Guidance Software、Code Green Networks はすべて招待制の Box Trust チームに所属し、Box の顧客向けに包括的なデータ保護、ガバナンス、コンプライアンス ツールを提供しています。
Box Trustに加え、BoxはBox for EMMも発表しました。Box for EMMは、企業が自社のニーズに合わせて複数のモバイルデバイス管理ソリューションを選択し、組み合わせることができるアプリ(iOSおよびAndroid対応)です。Box for EMMは、管理対象アプリへのデータ送信のみに制限したり、アプリデータをリモートで消去したりすることも可能です。その一方で、組織は元のアプリライセンスに対する完全な所有権と管理権を維持できます。
Box TrustとBox for EMMは、企業がクラウドにデータを保存し、ユーザーがほぼあらゆるデバイスやプラットフォームから安全にデータにアクセス、共有、共同作業を行うのに役立ちます。しかし、競合他社の進出も進んでいます。Dropboxは最近、企業向けクラウドストレージソリューションとしてBoxに対抗するエンタープライズツール向けAPIを発表しました。また、MicrosoftはOffice 365ユーザーに無制限のOneDriveストレージを提供することで、Boxのビジネスモデル全体を揺るがす脅威となっています。Boxの新しいBox TrustとBox EMMは、単なるクラウドストレージから他の企業向けサービスへと進化していくための、より大規模な競争の一環と言えるでしょう。