画像: マイクロソフト
MicrosoftはWindows 10の最新機能リリース「19H1」が完成に近づく中、テスター向けに後続の機能リリースのビルドを「スキップ」してリリースすることを決定しました。全く予想外なのは、リリース予定が1年後となる「20H1」ビルドが、これらのリリースに含まれることです。
Windows 10 Build 1836(最終的には20H1としてリリースされる予定)には、特筆すべき機能はありません。主にバグ修正と既存機能の調整が含まれ、例えば、悪意のある人物によるセキュリティ設定の改ざんを防ぐ「改ざん防止」設定などが挙げられます。アンチチートソフトウェアを搭載したゲームを起動した際に「グリーンスクリーン・オブ・デス」が表示されるなどの既知の問題があるため、これは実質的に開発者向けビルドと言えるでしょう。
しかし興味深いのは、現在のWindows 10開発における多様性です。多くのPCは、2018年3月にリリースされたWindows 10バージョン1803をまだ実行しています。その後、マイクロソフトはWindows 10バージョン1809(別名:2018年10月更新)に向けて、徐々にリリースを進めてきました。一方、マイクロソフトのWindows 10 Insider Programの大多数は、バージョン19H1(別名:2019年4月更新)をテストしています。そして、Windows 10 19H2のリリースについては、マイクロソフトはブログ記事で「今春後半」にリリース予定と発表しています。
Microsoftは以下のように説明しています。「これらの[新しい]ビルドは20H1開発ブランチからのものです。20H1で取り組んでいる一部の機能には、より長いリードタイムが必要です。19H1がほぼ完成し準備が整った今春後半に、Insiderの皆様に19H2のリリースを開始します。19H1が『ほぼ完成し準備完了』した暁には、Release Previewリングで19H1のドライバーと品質アップデートのプレビューも提供する予定です。」
これが意味するもの: Windows 10 19H1のリリース予定日(ETA)を予想している方、Microsoftは19H2ビルドのリリースが始まればリリースがほぼ完了したと伝えています。Microsoftがベールを脱ぎ、今後の展開を垣間見せてくれるのは嬉しいことですが、コンピューティングの世界のかなりの部分が約1年前のOSを使用している中で、来年のWindows 10ビルドについて語るのは少し非現実的です。