3D プリントに興味があるなら、興奮する準備をしてください。
このプロセスは、機械を使用してデジタルファイルを層ごとに積み重ねて完成した物理的なオブジェクトに変換するもので、ハイテク愛好家にとっては垂涎の的ですが、最近まで、平均的な技術者にとっては高価すぎました。
しかし、3D SystemsはCESでCubify.comプラットフォームのベータ版を発表しました。これは、公開されればかなり素晴らしいものになるかもしれないと期待されています。また、3Dプリントに挑戦する人が今後増える可能性も示唆しています。

3D Systemsは数ヶ月以内に、10色のプラスチックカートリッジが付属する新型Cube 3Dプリンターを1299ドルで発売します。プリンターのサイズは14×14×18インチ、重量は9ポンド未満で、「平均サイズ」のパーツを10~12個印刷できます。3D Systemsのコンシューマーソリューション担当副社長兼ゼネラルマネージャーであるRajeev Kulkarni氏によると、パーツ1個あたり約4~5ドルのコストになります。新しいカートリッジを再注文する際のコストは50ドルです。
しかし、本当に興味深いのは、Cubify プラットフォームそのものです。
これは、個人、アーティスト、開発者、クリエイティブ パートナーが利用できる無料のオンライン ソーシャル プラットフォームです。
個人の場合は、オンラインで好きなもののデジタルファイル(例えば、マグカップ、ベルトのバックル、クッキー型など)を選び、それをカスタマイズできるアプリをダウンロードします。カスタム製品のデザインが完成したら、あとは自分のCubeプリンターでワイヤレス印刷するか、3D Systemsの印刷サービスに送るだけで、あとは印刷してもらえます。
しかし、3D プリントで遊ぶ以上のことをしたい人もいます。
Cubifyのツールを使えば、市場性があると思われる製品を作成し、プラットフォーム上で直接販売できます。また、既に独自の3D製品を印刷している企業も、Cubifyを新たな販売チャネルとして活用できます。
Cubifyには既に3D Systems開発者コミュニティによって作成された豊富なアプリが揃っていますが、クルカルニ氏によると、Cubifyは3Dアプリを販売したいあらゆる開発者に門戸を開いているとのことです。「開発者コミュニティのアイデアや、このプラットフォームを様々な形で活用し、3Dプリントを家庭で使えるような空間へと成長させていきたいと考えています」とクルカルニ氏は語ります。
アーティストと開発者は、Cubify での製品やアプリの販売による収益の 60% を受け取ります。3D Systems は 30% の取り分を受け取り、残りは売上税として支払われると彼らは言います。
Geomagicは、3Dスキャンデータを高精度なポリゴンモデルやネイティブCADモデルに変換し、リバースエンジニアリング、製品設計、ラピッドプロトタイピング、分析に活用するソフトウェア企業です。Cubifyの波に既に乗っているソフトウェア企業の一つで、Kinectを使って印刷できる、非常に優れたKinect-To-Printアプリを開発しています。
この新しいビデオをご覧ください。Kinect を使用して自分の頭の 3D レプリカを作成する男性の様子が映っています。
CESでは、3Dプリント向けのTablet-To-Printコンテンツ作成・操作アプリも多数展示されます。また、3D Systemsは3Dコレクションライブラリをダウンロード形式で提供する予定です。
PCWorldが指摘しているように、家庭用3Dプリンターはこれまでニッチな市場を狙うデバイスでした。しかし、3D Systemsのような企業が一般の人々が3Dプリンターを楽しく使える方法を考案していることから、3Dプリンターは主流に近づきつつあるのかもしれません。
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