マイケル・デル氏が自身の名を冠した企業を非公開化する提案の代替案としてカール・アイカーン氏とサウスイースタン・アセット・マネジメントが先週提案した計画では資金不足に陥るとデルの取締役会は月曜日、入札者らに警告した。
取締役会は月曜日に公表した投資家向け書簡の中で、正式に評価する前に、入札者が誰を会社の責任者に任命する予定かを含め、提案についてさらに詳しく知りたいと伝えた。
同社はすでに創業者のマイケル・デル氏とプライベートエクイティ会社シルバーレイクからの非公開化の提案を検討しており、その契約条件により、より優れた提案とみなされない限り、新たな入札を正式に検討することはできない。
本気の入札か、それともプランBか?
アイカーン氏の計画が取締役会が評価し、承認または受け入れる可能性のある実際の買収提案として意図されているのか、それともシルバーレイクとマイケル・デルへの売却が失敗した場合に検討できる代替案として意図されているのかは不明だと、取締役会の特別委員会はアイカーン氏とサウスイースタンへの書簡の中で述べた。

委員会はアイカーン氏に対し、提案された取引に関する最終契約書の草案と、アイカーン氏とサウスイースタン社がどのように資金調達を計画しているかの詳細を求めた。また、誰が会社の責任者となる予定か、そして資金調達の調整において経営陣がどのような役割を果たす予定かについても質問した。
先週木曜日に提出された提案により、デルは運転資金不足に陥り、取引完了後12ヶ月以内に満期を迎える17億ドルの債務を返済できなくなる可能性があると委員会は述べている。さらに、この提案では、取引における同社の現金使用を補うために必要な追加借入や、提案されている売掛金の売却が将来のキャッシュフローを減少させることが考慮されていないようだと委員会は述べている。
委員会はまた、デル株の少なくとも20%を保有する株主は、アイカーン氏が提案した1株当たり12ドルの臨時株主配当ではなく、追加の株式を受け取ることを選択するだろうというアイカーン氏の主張にも疑問を呈した。委員会の報告書によると、アイカーン氏、サウスイースタン、および関連会社は、デル株の約12%を保有している模様だ。委員会は、残りの8%の保有に関するコミットメントの証拠、もしくは追加の臨時株主配当を賄うアイカーン氏の計画のいずれかを提示するよう求めた。
アイカーン氏の計画に基づき追加株式の取得を希望する株主は、仮にそれが確定した場合、その新株が課税対象となるかどうかについて全く情報がない。委員会はアイカーン氏に、この課税問題に関する分析結果を提供するよう求めた。