
日本の福島第一原子力発電所が危険なレベルの放射線を放出している可能性があるという報道を受けて、作業員や関係者は原子炉に近づくことが許可されてきました。しかし今後は、文字通り日本を揺るがした自然災害によって部分的なメルトダウンを起こした可能性が高いこの原子力発電所で、人間ではなくロボットが至近距離から放射線レベルを検査することになります。
モニロボ(「監視ロボット」)と呼ばれるこの黄色いロボットは、人間が作業するには高すぎる放射線レベルのエリアで活動するために設計されています。重量は600キログラム(その一部は各種カメラやセンサーの放射線防護用)で、時速わずか2.3キロメートルですが、放射線検出器、3Dカメラ、温度、可燃性ガス、湿度センサーを搭載しています。また、サンプル(小さな塵粒子も含む)を採取したり、邪魔になる物体を移動させたりするための大きなアームと爪も備えています。もちろん、遠隔操作も可能です。
現在稼働中のモニロボは黄色と赤色の2台です。赤色のモニロボは先週初めに稼働を開始しましたが、可燃性ガスセンサーが搭載されておらず、黄色のモニロボほど優れたデータ収集ツールではありません。
モニロボに加え、米空軍の無人機グローバルホークも飛行禁止区域にもかかわらず原発上空を飛行し、地上の状況に関する詳細な画像を提供しています。東海村の原発事故後、日本でも原子力緊急事態への対応を目的としたロボットが開発されました。しかし、ニューサイエンティスト誌によると、「原子力業界は原発は安全だと主張していた」ため、これらのロボットはいずれも採用されませんでした。
モニロボが福島の問題に深く寄り添い、日本と被災者にとってのこの恐ろしい試練を少しでも和らげてくれることを願っています。ロボットの詳細な計画については、朝日新聞[翻訳]をご覧ください。
救援活動に寄付したり、家のない人々が一時的に生活していくのを助ける機器を作ったりできるさまざまな方法があることを覚えておいてください。
[朝日新聞 via Engadget]
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