PCWorldでは、毎週のMissing Piecesまとめ記事以外では、「このゲームの新しいトレーラーをチェックして!」という投稿はあまりしません。だって、YouTubeってそういうものじゃないですか?ほとんどのゲームトレーラーは、深い意味を持たず、追加のコンテキストも必要としません。しかし、最新のMass Effect: Andromedaトレーラーは違います。
Nvidia制作のこの動画では、ゲームの美麗なビジュアルを支える、よりエキゾチックな機能の数々を深く掘り下げています。さらに、ハイエンドPCをお使いの方は、その鮮やかさをご自身の目で確かめることができます。『Mass Effect: Andromeda』のテクニカルトレーラーは、美しい4K HDRでストリーミング配信されています。
4Kゲーミングは既にしばらく前から登場していますが、驚異的なハイダイナミックレンジ(HDR)映像がPCに浸透し始めたのはつい最近のことです。『Mass Effect: Andromeda 』は、 『Hitman』、『Resident Evil 7』、『Shadow Warrior 2』に続き、この技術に対応した最初のPCゲームの一つとして先駆的な存在となっています。2016年にリリースされた注目作『Forza Horizon 3』や『Deus Ex: Mankind Divided』などは、コンソールではHDRに対応していましたが、PCでは対応していませんでした。残念です。
彼らを責めることはできません。現在、HDR対応のコンシューマー向けPCモニターは販売されていません。つまり、コンピューターをHDR対応テレビに接続しない限り、HDR対応のゲームや上記のトレーラーの素晴らしさを存分に楽しむことはできないのです。
しかし、それはすぐに変わります。HDRはCES 2016でPCに爆発的に普及しました。実際、NvidiaはPCモニターの最高峰とも言える144Hz、4KのG-Sync HDRモニター2台を発表し、(ご想像の通り)Mass Effect Andromedaの画像でこの2台を予告しました。負けじと、AMDはCESで独自のHDRに特化したFreeSync 2テクノロジーを発表し、LGとDellもそれぞれ独自のスタンドアロンHDRモニターを予告しました。

私は 『マスエフェクト:アンドロメダ』を HDR で見ましたが、 素晴らしかったです。
つまり、今すぐに『Mass Effect: Andromeda』の4K HDRトレーラーをPCディスプレイで視聴することはできません。しかし、もうすぐ視聴可能になります。G-Sync HDRモニターは6月末までに発売される予定です。BioWareのような開発会社が、その到来に向けて準備を進めているのを見るのは、本当にワクワクします。
CESで『マスエフェクト:アンドロメダ』の プロデューサー、ファブリス・コンドミナス氏と会話を交わしたところ、PC開発者によるHDRの採用は遅かれ早かれ進むはずだという希望が湧きました。コンドミナス氏によると、BiowareのゲームへのHDRの統合は、EAのFrostbiteエンジンが既にHDRに対応していたため、迅速に進められたとのことです。Unreal Engine 4やUnityといった主要エンジンもHDRをサポートしており、コンドミナス氏によると、Xbox One SとPlayStation 4 Proの登場により、コンソール開発者はこの技術に積極的に取り組んでいるとのことです。彼は、ついにHDR対応PCモニターが登場したことで、ハイダイナミックレンジ(HDR)対応のPCゲームが急速に登場するだろうと予想しています。
『Mass Effect: Andromeda 』の魅力的なビジュアルをさらに際立たせるために 、Nvidiaの優れたスクリーンショット技術「Ansel」が搭載されています。Nvidia制作の動画でもその点が強調されています。Anselは昨年、GeForce GTX 10シリーズグラフィックカードと同時に発売されて以来、オープンワールドゲームで独自の地位を確立したようで、『 ウィッチャー3』、 『ミラーズエッジ カタリスト』、 『 The Witness』、 『ARK: Survival Evolved』、 『ゴーストリコン ワイルドランズ』といったゲームで採用されています。個人的には、すっかり夢中になっています。

Nvidia の Ansel ツールを使用して、Mass Effect: Andromeda のスクリーンショットをキャプチャおよび編集します 。
しかし、これほど迫力のある映像を実現するには、かなり高性能なPCが必要です。 『Mass Effect: Andromeda』の推奨PCスペックは、Core i7プロセッサと3GBのGTX 1060またはRadeon RX 480を搭載することを推奨しています。これは、 1080p解像度で高設定時に30 フレーム/秒を実現する場合のスペックです。EAのFrostbiteエンジンは様々なハードウェア構成で高い拡張性を発揮することで定評があるため、BioWareが多少なりとも安全策を講じていることを祈るばかりです。ただし、上記で紹介したような妥協のない4K体験を実現するには、GeForce GTX 1080 Tiか、それより低性能のグラフィックカードを2枚組み合わせる必要があるでしょう。
さあ、ゲームを始めよう: HDRモニターは今すぐ買えなくても、 「Mass Effect: Andromeda」は 今すぐプレイできます。ゲームの発売は来週火曜日、3月31日ですが、EAの月額5ドルのOrigin Accessサービスに加入している人は、すでに10時間のトライアル版をプレイできます。有料デモ版はちょっと…という方は、PCWorldの 「Mass Effect: Andromeda」 プレビューで、数時間プレイした感想をご覧ください。