
Samsung Galaxy Tab 2の出荷が開始され、PCWorldでは前モデルとの比較テストを徹底的に実施しています。レビュー全文は近日公開予定ですが、それまでの間、Tab 2のパフォーマンスを、ほぼ1年前の初代Galaxy Tab 10.1と比較した簡単なレビューをご紹介します。
つまり、昨年のタブレットは、一部のテストにおいて新モデルを上回るパフォーマンスを示しました。Sunspiderテストなど、一部の指標は実質的に同じ結果でした。一方で、Tab 2 10.1のパフォーマンスが明らかに低下する傾向を示した指標もありました。例えば、Tab 2のコールドスタート時間は、初代Tabよりも22%長く、初代が36秒だったのに対し、Tab 2は44秒でした。また、GLBenchmarkの結果はまちまちで、Egypt OffscreenテストとPro OffscreenテストではTab 2は初代Tabをわずかに上回りましたが、Egypt StandardテストとEgypt Pro Standardテストではわずかに遅れをとりました。
ハードウェア要因
初代Tab 10.1と新型Galaxy Tab 2 10.1はどちらも1GHzデュアルコアプロセッサと1GBのRAMを搭載しています。しかし、昨年モデルがNvidia Tegra 2プロセッサを搭載していたのに対し、Tab 2はTexas Instruments OMAP 4430プロセッサを搭載しています。パフォーマンスの向上が新しいプロセッサエンジンによるものなのか、Android 3.2とAndroid 4.0.3の違いによるものなのかは不明です。Androidにも多少の問題がある可能性は否定できません。Asus Transformer Pad TF300は、起動時間のテストにおいて新型Tab 2とほぼ同等のパフォーマンスを示しました。
しかし、明らかなのは、新型Galaxy Tab 2が、Android端末の現在のリーダーであるAsus Transformer Prime TF201の性能に全く及ばないということです。昨年のGalaxy Tab 10.1が長らく基準となっていたことを考えると、少し奇妙な結果です。
この第2世代モデルは、7インチの廉価版であるTab 2 7.0と同様に、SamsungがTabシリーズを刷新し、性能と価格の両面でより低価格帯のポジションを獲得したという印象を受けます。7.0 Plusの価格設定はうまく機能していますが、もしTab 2 10.1で本当に「低価格」市場を狙っているのであれば、現行の400ドルという価格よりも大幅に低い価格で発売されるべきでした。
現在、400 ドル以下のタブレット市場では Apple の iPad 2、Acer の Iconia Tab A200、Asus の Transformer Pad TF300 などが競合し、ユーザーの財布の紐を締め付けています。