Windows 10 Sはもはや教育機関だけのものではありません。月曜日に開催された企業パートナー向けカンファレンス「Ignite」において、マイクロソフトはAcer、HP、LenovoのWindows 10 S搭載ノートPC4機種と、それらが提供するサービスを表す新しい略称「Microsoft 365」を発表しました。
新しいWindows 10 Sマシンは、今年後半にこうした顧客向けに販売される予定で、価格はいずれも350ドル未満です。これらは、マイクロソフトが昨年のWindows 10 S発表会で披露した低価格Windows 10 Sデバイスのラインナップの一部です。しかし、昨年の発表会が教育的な側面を強めていたこととは対照的に、これらのマシンは、マイクロソフトが「ファーストラインワーカー」と呼ぶ、あるいは「フロントライン」ワーカーと呼ぶ方が適切かもしれません、つまりサポートラインやサービスカウンターで一般の人々と接するスタッフ向けのビジネスPCとして位置付けられています。
Microsoft 365は、以前はビジネスPCのみを対象としたスイートでしたが、現在は教育機関の顧客にも販売されています。教育機関向けの製品には、Office 365 for Education、Windows 10、 Minecraft: Education Edition、 そしてEnterprise Mobility + Securityと呼ばれるデバイス管理サービスが含まれています。Microsoftは同サービスの料金を公表しておらず、購入を検討している顧客は販売代理店に問い合わせることを推奨しています。

新しい Windows 10 S PC は、Lenovo V330 を除いて、今年の年末までに発売される予定です。
残念ながら、ハードウェアメーカーはいずれも新デバイスの詳細を明らかにしていません。価格と基本的な構成の一部しか分かっていません。これらの構成は、以前発表されたPCをベースにしているからです。例えば、新しいHP Stream 14 Proは、今年初めに発表された14インチのStream HPをベースにしているようです。
Microsoftによると、これらの新機能の一つにWindows Autopilotがあります。これは、Windows 10 Fall Creators Updateに同梱されるビジネス向けの新機能です。IT管理者に新しいPCのイメージと関連ハードウェアドライバーの作成を強制する代わりに、標準構成と承認済みアプリを提供し、ユーザーはボタンをクリックするだけでインストールできるようになります。
裏話: Windows 10 Sマシンは、ある意味、既に失敗作と言えるでしょう。秋学期に間に合うように学生に届けるにはリリースが遅すぎたのです。だからこそ、ビジネス界、特に最前線(ファーストラインではない!)のポジションに就くであろう新卒者層に向けて、Windows 10 Sマシンを再配置しようとするのは理にかなっています。