ここのスタートアップショーケースパネルの一つで、Vox.ioというリアルタイムコミュニケーションアプリを見つけました。これは、音声やビデオで人とつながるのが、他のどのサービスよりも簡単になります。大手通信会社の携帯電話通話市場を根底から揺るがすようなアプリを常に探しているので、興味を持ちました。

スロベニアに拠点を置くこの企業の創業者、トマズ・ストルファ氏(29歳)に話を聞き、デモを体験しました。そこで分かったことをご紹介します。
デスクトップまたはモバイル デバイスでアプリを使用して、音声通話またはビデオ通話を即座に開始したり、必要に応じて通話の内容をキャプチャしたりすることもできます。
vox.ioの一番の魅力は、通話の発信が驚くほど簡単だということです。相手がvox.ioアプリを持っていない場合でも、複数回のクリックが必要な手順をわずか数クリックで完了します。
招待方法はいくつかあります。vox.ioを使っていない友達を通話に招待するには、メール、Twitter、IM、Facebookで簡単なリンクを送信します。相手側がリンクをクリックすると、画面に大きな2つの四角が表示されます。1つは緑色で「承認」、もう1つは赤色で「拒否」です。友達が「承認」をクリックすると通話が接続されます。同じリンクを複数の友達に送信することで、グループ通話を開始できます。
アプリは、ほぼ同じ方法でビデオ通話(グループではなく、2者間のみ)を実行します。
Vox.ioは、モバイルユーザー同士の通話に関しては非常に興味深い機能を備えており、場合によっては混乱を招く可能性があります。モバイルアプリはiPhone専用ですが、非常に使いやすそうです。上記と同じ方法でモバイルユーザーを通話に招待でき、相手が通話に応答するだけで接続されます。モバイルアプリには、連絡先リスト、お気に入りの連絡先(よく通話する連絡先)、通話履歴が保存されています。

「検索して通話」機能も利用できます。これは、「[友達の名前]に電話」というキーワードで他のvox.ioユーザーを検索するものです。ストルファ氏は「フィリップに電話」と検索したところ、Google検索結果の3番目にvox.ioのリンクが表示されました。そこでリンクをクリックすると、2人の間で通話が開始されました。
アカウント登録をせずに試してみました。「トマズに電話」と検索してみると、案の定、vox.ioのリンクが検索結果の一番上に表示されました。これは特殊なケースかもしれないと思い、トマズの別の連絡先でも同じことをしてみましたが、同じ結果になりました。トマズによると、この現象が起きるように特別な手配やGoogleからのキーワード購入はしていないとのことです。
現時点では、vox.ioは国内通話を1分あたり1セント、国際通話を1分あたり10セントで課金することで収益を上げています。これらの料金はSkypeやGoogle Voiceとほぼ同じです。
トマズ氏によると、このアプリは独立したアプリとブラウザベースのサービスのハイブリッドです。ウェブサービスのようにウェブに簡単にアクセスでき、アプリのようにスマートフォンのハードウェア、つまりマイク、スピーカー、カメラを簡単に利用できます。