
クラウドと30日間:19日目

30日間のクラウド体験を通して、クラウドベースのツールやサービスを使うことのメリットを数多く発見しました。しかし、クラウドを導入することで、暗黙の大きなメリットが一つあります。それは、IT部門が「無料」で手に入ることです。
私はすべてをローカルで管理することに慣れています。ギガバイト単位の音楽ファイルはハードディスクに保存しています。財務ソフトウェアのQuickenとMicrosoft Officeスイートも自分でインストールしてメンテナンスしています。自分のものを自分で管理することで、ある程度のコントロールは得られるものの、同時に責任、いや、むしろ負担も伴います。
音楽や写真に関しては、ローカルに保存することに少し不安を感じています。ノートパソコンは盗まれるし、ハードディスクはクラッシュする。一瞬にして、何千ドルもする音楽コンテンツや、取り返しのつかない貴重な写真を失うかもしれないのです。しかし、クラウドに保存すれば、冗長化されたサーバー、データバックアップ、そしてデータが災害から確実に保護されるようIT管理者が配置された、万全のインフラストラクチャが背後に存在します。
私が使っているソフトウェアは、常に何らかのアップデートが必要なようです。Quickenを起動するたびに新しいアップデートが提示され、Microsoftの月例パッチ火曜日にはMicrosoft Officeの何らかの機能が修正される可能性が高いです。可能な限り、このようなアップデートを自動化し、夜中の熟睡中に実行されるようにスケジュール設定しています。しかし、クラウドベースの代替製品では、こうしたパッチやアップデートはクラウドサービスプロバイダーのIT部門によってバックグラウンドで管理されています。
クラウドサービスと、それに伴う秘密のIT部門のもう一つのメリットは、新機能や能力を即座に追加できることです。私のPCにインストールされているソフトウェアの場合、新機能を利用するには、ベンダーが何らかのアップデートやサービスパックをリリースし、ダウンロードしてインストールする必要があります。しかし、Googleドキュメントのようなサービスでは、Googleが新しい機能を開発するたびに追加してくれるので、すぐにアクセスできます。
クラウドサービスを利用することで、私が頼りにしているツールやアプリケーションは継続的にパッチ適用・アップデートされ、常に最新の状態に保たれます。また、問題が発生した場合でも、一人で解決しようと試行錯誤する代わりに、サポートを受けられる人がいることも意味します。
サービス自体は、同様のソフトウェアをローカルで購入してインストールするコストと比較すると、通常かなりリーズナブルです。また、サービス全体を適切に管理できるスキルとリソースを備えたIT部門の支援も受けられるため、まさに魅力に拍車をかけています。
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