画像: ラズベリーパイ
「AI」アプリケーションは非常に特殊であるため、動作させるには専用のニューラルプロセッシングユニットが必要です。少なくとも、これらのNPUが一般ユーザーにどのようなメリットをもたらすのかは、はっきりとは分かっていません。しかし、Raspberry Piで特定のAIアプリケーションを試してみたい場合は、公式ハードウェアモジュールがあればそれが可能になります。
Raspberry Pi AI キットには、M.2 インターフェイスを備えた Hailo-8L アクセラレータ モジュールと、それを使用および Pi 5 にインストールするために必要な PCIe 3.0 ブレークアウト ボードが付属しています。このモジュールは、8Gbps 接続で 1 秒あたり 13 テラフロップスのデータを処理できます。
素晴らしいアルファベットの羅列ですが、これは一体何ができるのでしょうか?チャットボットを動かしたり、LMMテキストを吐き出したりすることは期待できません。Hailo-8Lは、カメラモジュールと組み合わせて画像や動画を処理するために設計されており、特に物体検出や姿勢推定といった用途に特化しています。ブログ記事に掲載されている、実に簡潔で分かりやすいデモをご覧ください。
これがあれば、ガレージで安価なモーションキャプチャー装置を構築でき、小さなスマートフォンのカメラモジュールを数千ドルもする高価な機材の代わりに使えるようになります。かなりクールですね…私が懐疑的に聞こえるのは、この機械学習の融合体を「AI」と呼ぶことに、SFファンとしての私の中に苛立ちを覚えるからです。
Rasperry Piは公式ウェブストアでAIキットを70ドルで販売しています。Piハードウェアとしては高額で、Pi 5本体とほぼ同じ価格です。しかも、このクールな機能を実現するために必要なカメラは付属していません。しかし、メーカーがこれを使ってどんなものを作ることができるかを考えると、価格に見合う価値があるかもしれません。
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著者: Michael Crider、PCWorld スタッフライター
マイケルはテクノロジージャーナリズムのベテランとして10年のキャリアを持ち、AppleからZTEまであらゆるテクノロジーをカバーしています。PCWorldではキーボードマニアとして活躍し、常に新しいキーボードをレビューに使用し、仕事以外では新しいメカニカルキーボードを組み立てたり、デスクトップの「バトルステーション」を拡張したりしています。これまでにAndroid Police、Digital Trends、Wired、Lifehacker、How-To Geekなどで記事を執筆し、CESやMobile World Congressなどのイベントをライブで取材してきました。ペンシルベニア州在住のマイケルは、次のカヤック旅行を心待ちにしています。