
あの緑(右)が見えますか?あれは植物ではなく、太陽電池です。これも植物です。もっと正確に言うと、植物の光合成の副産物を自然界の共生バクテリアが消費することで発電するのです。112個の「モスポット」セルで覆われた「モステーブル」は、「デザイン・イン・サイエンス」というプロジェクトの一環として制作され、バイオ光起電(略してBPV)という新興分野を紹介するものです。
今のところ、これは実製品のプロトタイプというよりは、芸術作品と言えるでしょう。子供の頃の科学フェアで見たジャガイモ電池と同等の電力を生成し、デジタル時計に電力を供給できる程度で、それ以外の用途にはさほど使えません。しかし、太陽光発電を革新するという、この分野全体の可能性を示唆しています。
従来のシリコン系太陽電池が抱える大きな問題の一つは、製造コストと製造に必要なエネルギー量です。シリコン系太陽光発電は、コンピューターチップの製造に用いられる技術と非常によく似ており、大量のエネルギー、危険な化学物質、そして高度に専門化された設備を必要とします。
対照的に、苔システムで最も特殊な部分は、現在各苔ポットからエネルギーを収集するために使用されている炭素電極であり、システムがより多くのエネルギーを生産できるようにする多くの進歩(たとえば、より多くのエネルギーを生産するように苔やバクテリアを繁殖させるなど)は、必ずしも実装コストの増加にはつながりません。
そのため、バイオ光起電力システムの効率は理論上も実践上もシリコン光起電力システムよりもはるかに低い(6~20%に対して3~6%)ものの、バイオ光起電力システムは、その耐用年数全体にわたってより費用対効果が高く、エネルギー効率が高く、より簡単に導入できることが証明される可能性があります。
苔むした屋根で発電した電力を使ってノートパソコンでメールをチェックするところを想像してみてください。
[バイオ太陽光発電、Inhabit経由]
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