フォックスコンの従業員は、中国の製造施設で日曜日に起きた騒乱について同社の警備員を非難しており、この大規模な暴動は組立ラインの従業員と警備員の間の乱闘が激化した結果であると主張している。
中国・太原市のフォックスコン工場で発生した暴動には2,000人の従業員が参加し、地元警察によって鎮圧されるまでに40人が病院に搬送された。フォックスコンは事件が「個人的な口論」から生じたものだと説明しているものの、詳細は明らかにしていない。火曜日にインタビューを受けた従業員によると、暴動は当初、数人の警備員と従業員の間で起きた喧嘩から始まったという。

争いの正確な原因は不明だが、従業員によると、フォックスコンの警備員が組立ラインの従業員に対してしばしば横暴で攻撃的な態度を取ることは周知の事実だという。また、この騒動は、フォックスコンの中国国内の他の製造工場の従業員が、アップルのiPhone 5の組立技術を学ぶために太原工場に異動させられたことも原因の一つとなっている。
周という姓だけを名乗った20歳の労働者は、これらの新しい転勤者たちはフォックスコンの警備員に対して寛容ではないと説明した。「これらの転勤者たちの中には、より過激な対応をする者もいたと思います。太原出身の労働者たちも、警備員の対応に我慢できなくなったのでしょう」と彼は言った。
日曜日の乱闘が勃発すると、近隣の寮から数百人の労働者が見物にやって来た。群衆は最終的に会社の警備員を標的とした暴動へと発展し、フォックスコンの敷地内では車や店舗の窓ガラスが破壊された。「彼らは主に警備員を狙っていたが、見つからなかったため、労働者たちは他のものを壊した」と周氏は語った。
7万9000人の従業員を抱えるフォックスコンの太原工場は、暴動の影響で月曜日に閉鎖された。しかし火曜日には再開され、周辺の街角にはパトカーやバンが駐在しているのが見られた。
ソニー、マイクロソフト、任天堂も顧客に持つこの台湾企業は、工場の劣悪な労働環境について継続的に批判に直面しており、労働団体は日曜の暴動は従業員への虐待の兆候だと指摘している。
火曜日にインタビューを受けた労働者たちは、自身の仕事について様々な意見を述べた。中には、残業時間にもよるが月収が2500元(395米ドル)程度と、賃金が低すぎると指摘する人もいた。しかし、フォックスコンの仕事は簡単に見つかり、求められる学歴も低いと指摘する人もいた。
「他に仕事が見つからないからここに来る人たちがいるんです。給料も悪くないんです」と、フォックスコンで働く21歳の羅(ルオ)さんは言う。大学卒業後、他に何もすることがなくこの工場にやってきた。羅さんは今、iPhoneのマイク取り付けを手伝っている。
しかし、インタビューを受けた労働者たちは、フォックスコンの警備員に対する否定的な意見で一致しているようだった。彼らは、適切な手順を踏んでいない従業員に対して、警備員が威圧したり、叱責したりすることがあると主張している。これには、禁煙エリアでの喫煙、セキュリティチェックポイントを通過する際に身分証明書を忘れること、従業員専用エリアに友人を連れてくるなどが含まれる。
フォックスコンは、警備員による労働者への虐待疑惑に関するコメント要請に応じなかった。
日曜日の騒乱による被害にもかかわらず、労働者たちは従業員への影響はなかったようだと述べた。匿名を条件に取材に応じた23歳の労働者は、施設の警備員が労働者に対して以前より敬意を持って接するようになったと述べた。
「警備員の態度は改善されました」と彼は言った。「以前ほど厳しくなくなりました。」