AmazonのKindle DXは、スリムで洗練された電子書籍リーダーで、将来的には教科書に取って代わるかもしれないと言われています。しかし、このデバイスは本当にその役割を果たせるのでしょうか?プリンストン大学の調査によると、Kindle DXは注釈ツールが貧弱でパフォーマンスも遅いという欠点があります。将来のKindle(あるいは他の電子書籍リーダー)は、骨の折れる教科書を高等教育のゴミ箱へと追いやる可能性は十分にありますが、まだそこまでには至っていません。
デイリー・プリンストニアン紙によると、昨年5月に開始された同大学のKindle電子書籍リーダーパイロットプログラムでは、50人の学生にKindle DXが無料で配布された。しかし、わずか2週間で、多くの受領者が「デバイスに不満を持ち、使い心地が悪かった」と同紙は報じている。

Amazonは3つのコースに電子書籍リーダーを提供しました。それぞれの長所と短所は次のとおりです。
Kindleの長所:
•· かさばる重い教科書を持ち運ぶよりも、軽量なデバイス1台で済みます
•· Kindleのディスプレイは読みやすい
•· 紙を節約します
Kindleの欠点:
•· ページに注釈を付けるのは難しい
•· Kindleはページを再フォーマットし、ページ番号ではなく「場所番号」を使用するため、コースの引用は困難です。
•· Kindle DXは遅い
Kindleの注釈機能の貧弱さについて学生が不満を漏らしていたのが特に興味深かった。教科書を物理的に操作する機能、つまりページにマークを付けたり、余白に書き込みをしたり、付箋を貼ったり、ページを素早くめくったりする機能は、電子書籍リーダーでは失われてしまう。ただし、Kindle DXには同様の電子ツールが搭載されている。
プリンストン大学の学生たちは決してラッダイト(技術革新反対派)ではない。しかし、学生生活のすべてを紙の教科書をパラパラとめくりながら過ごしてきた人にとって、突然電子書籍リーダーに切り替えるのは容易ではないだろう。
電子書籍リーダーへの移行には一世代かかるかもしれません。Kindle DXは小学生に向いているかもしれません。幼いうちから教えれば、紙の教科書で何を失っているのか気づかないでしょう。
Twitter (@jbertolucci ) またはjbertolucci.blogspot.comから Jeff Bertolucci に連絡してください。