クラウドストレージとコラボレーションを提供するBox.netは、モバイルの世界が多様化していることを理解しており、Box.netのようなサービスの価値を高める要素の一つは、どこからでも、事実上あらゆるデバイスやプラットフォームからデータにアクセスできることだと考えています。この目標を達成するため、Box.netはAndroidタブレット、BlackBerry PlayBook、そしてHTML5ブラウザベースの新しいツールをリリースしました。
これらの新しいツールは、Box.netが推進する「モバイル・ユビキタス」という理念の一環です。Box.netの公式ブログ「Inside the Box」の投稿で、共同創業者兼CEOのアーロン・レヴィは、2011年はモバイルコンピューティングをビジネスツールとして普及させる上で重要な節目であり、その普及に伴い、ITのコンシューマライゼーションと多様なモバイルデバイスが暗黙のうちに受け入れられるようになったと述べています。

Forrester Research の最近のレポートでは、「私たちは現在、そしてこれからもマルチデバイスの世界に生きており、企業と消費者はさまざまなスマートフォンやタブレット プラットフォームを選択し、それらすべてでアプリが利用できることを期待しています」と主張しています。
レヴィ氏も同意見です。「モビリティを導入する企業は、プラットフォームの多様性も受け入れる必要があります。従業員は、自分が選んだデバイスからツールやコンテンツにアクセスしたいと考えているからです。エンタープライズモビリティの未来は、特定のプラットフォームに支配されるものではありません。私たちは、あらゆるデバイスで比類のないエクスペリエンスを提供するために、積極的に投資しています。これは、Microsoftのようなプラットフォームに特化しているベンダーには到底不可能なことです。」
マイクロソフトについては、これまで何度も同様の点を指摘してきました。マイクロソフトは、自社以外のモバイルおよびデスクトッププラットフォームとの連携に関しては、ある程度の進歩と譲歩を見せてきましたが、マイクロソフトのツールは大部分がマイクロソフト中心です。マイクロソフトが顧客をマイクロソフト中心主義に押し込めるのではなく、多様なプラットフォームで動作するアプリケーションの開発に注力すれば、コンピューティング全般にもっと大きな影響を与えることができるはずです。
HTML5アプリの導入により、Box.netはより一貫性があり、ユニバーサルなクロスプラットフォームアクセスを実現するツールを手に入れました。iPhone、iPad、Androidスマートフォン、Androidタブレット、Windows Phone 7、Windowsデスクトップ、Mac OS Xなどのプラットフォーム向けのアプリを開発するには、開発、保守、サポートに多大なリソースが必要です。しかし、ブラウザだけで動作するアプリであれば、理論上はどのプラットフォームでも動作し、開発、保守、サポートに必要なツールは1つだけです。
AmazonがKindle Cloud Readerをリリースしたように、Box.netも他のアプリを放棄するつもりはありません。これは「モバイルユビキタス」という目標の実現に向けた一歩であり、将来への足掛かりとなる可能性もありますが、当面は主要プラットフォーム向けのネイティブアプリの提供にも注力していきます。
Box for Android、Box for PlayBook、m.box.net の詳細については、www.box.net/features/mobile をご覧ください。