ノキアは水曜日、「複数の要因が販売にマイナスの影響を与えている」ため、2012年の最初の3か月間のスマートフォン販売台数はわずか1,200万台にとどまると現時点で予測していると発表した。
ノキアは、第1四半期の携帯電話販売台数を7,100万台と予想している。これは、前年同期の1億850万台と比較して大幅に減少している。
この残念な結果は、ノキアが引き続きウィンドウズフォンをベースにしたスマートフォンの販売への依存に移行していることを示している。同社は第1四半期に200万台以上を販売したとしている。
ノキアは運命を変えるために、より多くの製品をより多くの市場でより多くの消費者に提供できるようウィンドウズフォンへの投資を増やし、一部の携帯電話機の価格を下げる予定だと発表した。

同社はまた、計画されているコスト削減を加速し、「必要に応じてさらに重要な構造的措置を講じる」予定だ。
アナリストらによると、Symbianベースのスマートフォンの売上が予想よりも速いペースで落ち込み、新興市場での競争激化に直面している同社は、米国と中国での製品発売を含め、Windows Phoneの売上増加にますます依存するようになっている。
カナリスの主席アナリスト、ピート・カニンガム氏は「米国と中国は世界第1位、第2位のスマートフォン市場であるため、これらの地域での発売は極めて重要だ」と語った。
ノキアは今月、中国で複数のLumiaスマートフォンの販売を開始する予定で、北米では日曜日にLumia 900の販売を開始した。しかし、後者は、一部のケースでデータ接続が切断される可能性があるバグが発生し、ユーザーを困惑させた。
カニンガム氏によると、ノキアはLumia 610の出荷をできるだけ早く開始する必要があるという。補助金なしで189ユーロ(約2万4800円)という価格は、ノキアのWindows Phoneの中では現時点で最も安価であり、第2四半期中に出荷を開始する予定だという。カニンガム氏によると、この端末は販売台数の増加に貢献するだろうという。
ノキアは水曜日に、NFC対応バージョンのLumia 610も発売した。
ノキアは第1四半期の業績全文と詳細を4月19日に発表する予定だ。