アプリ開発者は、アプリを使用する人の物理的な位置を検出して保存するアプリのプライバシーへの影響について、これまで以上に懸念を抱いています。

今年のSXSWでは、データプライバシーが大きな話題となっています。昨年よりもずっと話題になっているようです。データプライバシーに関する数多くのパネルディスカッションが開催され、その中にはデータプライバシーにおける位置情報検出の側面に焦点を当てたパネルディスカッションもありました。
昨今、ほとんどのデバイスはインターネット接続に対応しており、その多くは携帯電話、Wi-Fi、GPSなどの通信機能を備え、ユーザーの位置情報を検出できます。Appleは昨年夏、iPhoneがユーザーの位置情報データを収集し、端末内の暗号化されていないファイルに保存していることを認め、苦境に立たされました。
位置情報データを使ってプライバシーを侵害する行為がいくつかあることを考えると、これは非常に危険です。例えば、携帯電話会社は、デバイスがネットワークに接続するたびに、あなたの居場所を検出し、保存します。これは常に行われています。法執行機関は、多くの場合、そのデータを入手するために必ずしも令状を必要としません。令状が必要な州では、あなたの知らないうちに令状が発行されることもあります。

しかし、より恐ろしいのは、何らかの企業やモバイルウェブサイトがあなたの位置情報データを収集し、それを悪用したり紛失したりするシナリオです。位置情報を含む個人を特定できる情報が盗まれ、悪用される可能性のある人物によって、データ侵害はますます大規模かつ頻繁に発生しています。
他の新しい技術と同様に、人々はそれをさまざまなことに利用しようとするが、地上で危険にさらされている可能性のある人々の居場所を見つけるなど、(位置検出技術を)利用できる良いことはたくさんある、とSXSW基調講演者であり技術コンサルタントでもあるアンバー・ケース氏は言う。
「現在、この業界ではこの問題に関する対話が始まっており、対話が始まって初めて、この問題に対処するためのシステムが開発されるだろう」とケース氏は言う。