画像: Valve
Steam DeckはValveのLinuxベースSteamOSの高度にカスタマイズされたバージョンを搭載し、AMDハードウェアから驚異的なゲームパフォーマンスを引き出しますが、このガジェットは他のOSも十分に実行できます。当然のことながら、このポータブルPCの発表以来、Steam DeckにWindowsをインストールしたいという声が多く寄せられており、本日Valveはカスタマイズされたコンポーネント用のドライバーを公式にリリースしました。これにより、プラグアンドプレイに近い体験が実現しました。
注意点がいくつかあります。まず、現時点ではWindows 10か、それとも何もないのか、という点です。Windows 11は、Valveがまだ完成させていない新しいBIOSを待つ必要があります。WindowsとSteamOSのデュアルブートについても同様です。Valveはこれを可能にする簡単なウィザードを開発中ですが、今すぐ両方のOSをデュアルブートしたい場合は、自分でプリブートソリューションを用意する必要があります。そして最後に、GPU、Wi-Fi、Bluetoothのドライバーは正常に動作していると報告されていますが、Steam Deckの3.5mmヘッドホンジャックとスピーカー経由のオーディオはダメダメです。ゲームの音声を実際に聞くには、BluetoothかUSB-C - ヘッドホンジャックアダプターを使用する必要があります。これは将来的に修正される予定です。
欠点はさておき、Protonベースの互換レイヤーを必要とせず、Windowsベースのゲームをフルセレクションで楽しみたいプレイヤーにとっては、十分に価値のある選択肢となるでしょう。また、『Fortnite』や『Destiny 2』のように、何らかの理由でSteam Deckを明示的にサポートしていないゲームの場合も、この点は考慮すべき点です。ただし、ValveがSteam Deck対応を認定したゲームでは、パフォーマンスが大幅に低下し、バッテリー寿命にもかなりの影響が出る可能性があることを覚悟しておきましょう。
著者: Michael Crider、PCWorld スタッフライター
マイケルはテクノロジージャーナリズムのベテランとして10年のキャリアを持ち、AppleからZTEまであらゆるテクノロジーをカバーしています。PCWorldではキーボードマニアとして活躍し、常に新しいキーボードをレビューに使用し、仕事以外では新しいメカニカルキーボードを組み立てたり、デスクトップの「バトルステーション」を拡張したりしています。これまでにAndroid Police、Digital Trends、Wired、Lifehacker、How-To Geekなどで記事を執筆し、CESやMobile World Congressなどのイベントをライブで取材してきました。ペンシルベニア州在住のマイケルは、次のカヤック旅行を心待ちにしています。