
2Dデータに3Dデータを取り入れるのはどれほど難しいのでしょうか?この疑問に対し、お茶の水女子大学の研究者グループ(女子大)が答えを導き出しました。「それほど難しくはありません。必要なのは鏡だけです」。
お茶の水女子大学の研究グループは、iPadのマルチタッチ機能を活用し、物体を3Dでシミュレートできる円筒形の鏡とiPadアプリを開発しています。このデバイスの技術自体は新しいものではなく、「アナモルフォーシス」と呼ばれる投影プロセス、つまりある形から別の形に変化させる技術を用いています。
まず、iPadの画面に歪んだ2D画像を表示します。次に、iPadの上に円筒形の鏡を置きます。アナモルフィコンと呼ばれるインタラクティブシステムを用いて、歪んだ画像を鏡で捉え、2Dから3Dへとモーフィングします。すると、円筒形の鏡に映った画像は歪んで見えなくなります。
Anamorphiconsが採用しているインタラクティブシステムでは、シリンダーミラーを回転させるだけで3D画像を回転させることができます。iPadの画像は2Dであるため、iPadは実際には同じアイテムを様々な角度から撮影した多数の画像を使用しています。ミラーが回転すると、iPadのタッチ操作によって2D画像も回転するように指示されます(つまり、異なる角度の2D画像が表示されます)。DigInfo TVによると、この機能によりコンテンツを簡単に3D表示できるとのことです。
円筒の内部には2本のタッチペンが内蔵されており、配線と通電用のアルミ板で接続されています。この2本のタッチペンは、iPadのマルチタッチスクリーンを2本指でタッチした時と同じ反応をiPad上で再現します。指を左右に動かすと、歪んだ2Dオブジェクトが左右に動きます。iPadアプリケーションは円筒の座標を計算し、2Dデータを配置する適切な角度と位置を決定します。
グループは、アナモルフィコンが将来、ショッピングサイトの機能強化とユーザーフレンドリー化に活用されることを期待しています。エンジニアリングのバックグラウンドを持つ私としては、CADモデリングなど、アナモルフィコンには様々な用途があると考えています。もしかしたら、このデバイスがiPadだけでなく、他のディスプレイにも搭載されるようになるかもしれません。
[DigInfo TV (YouTube)]
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