NECは、最大1キロメートル離れた場所からドローンを検知できる監視システムを開発しました。このシステムは、スポーツスタジアム、原子力発電所、政府機関の建物などの周辺での使用を想定しており、複数の方法でドローンを検知できます。
システムの中心には、スペクトルの可視部分を捉える超高感度カメラと赤外線カメラの 2 台のカメラがあります。
しかし、このシステムには、ドローンが発する音を聞き取ることができる音響センサーや、まずドローンの通信信号を識別し、次に三角測量法を使用して位置を特定する無線探知装置も搭載されている。

NECが開発し、2015年10月6日に日本で開催されているCEATECで展示されたドローン追跡システムの監視画面。
各センサーの範囲は異なりますが、可視光カメラは最大1キロメートル、サーマルカメラは最大120メートル、音響センサーは100メートル、無線探知探知は1キロメートルまで探知できると言われています。
これらのセンサーは連携してドローンを捜索し、ドローンを発見するとオペレーターにその存在を警告します。
多くの国では、ドローンの価格が下がり、人気が高まるにつれて、ドローンの違法飛行が問題になりつつあります。
日本では最近、微量の放射線を放出した趣味用のドローンが、東京都心にある首相官邸の屋上に墜落しました。今年1月には、政府職員が深夜に飛行させたドローンがホワイトハウスの芝生に墜落しました。また、英国では、サッカースタジアム上空を飛行させたドローン操縦者に対し、警察が「初」と称する訴追が行われました。