
Google ストリートビューはこれまであらゆる場所で撮影可能だったが、今では美術館内にも新たな領域を開拓しつつある。
Google アート プロジェクトは、世界 17 か所の美術館やアートギャラリーを巡るバーチャル ツアーを提供しており、1,000 点もの芸術作品を網羅しています。各作品はパンとズームに対応しているため、筆致を間近で観察できます。また、ユーザーは自分だけのコレクションを作成して、後で共有したり鑑賞したりすることもできます。
技術的な観点から言えば、かなりうまく機能しています。キーボードや画面上の矢印キーを使って視点を移動したり、絵画の近くにある「+」アイコンをクリックして拡大表示したりできます。スミソニアン博物館のフリーア美術館では、角を曲がるのもそれほど難しくなく、ニューヨーク近代美術館から通りに出ることもできました。平和主義者向けの一人称視点シューティングゲームといった感じです(最近ビデオゲームをやりすぎています)。

Googleはこれまでにもストリートビュー技術でオフロードに挑戦してきました。2009年には、アクセス困難な場所を撮影するための三輪車を発表し、Google Earthにストリートビュー風の月面画像を追加しました。検索・広告業界の巨人である同社は、ストリートビュー広告を実際の看板にオーバーレイして販売するというアイデアの特許も取得しています。
しかし、ストリートビューが屋内に進出するのは今回が初めてです。Google Art Projectはエンジニア集団の情熱的なプロジェクトのように見えますが、このコンセプトは、より多くの公共施設や、不動産市場や地元企業など、バーチャルツアーを提供したい民間団体にも広がっていく可能性があります。地上レベルから建物内に入る機能は、ストリートビューにとって自然な進化と言えるでしょう(ただし、Googleにとっては「不気味さの限界まで」到達することになるのは間違いないでしょう)。
今のところ、このプロジェクトはただ単に美術作品を楽しむためのシンプルな方法に過ぎません。私たちは皆、もっとそういうものを必要としているのではないでしょうか。