先週開催されたIntelのIDFカンファレンスでは、多くの刺激的な技術が展示されましたが、従来のPCハードウェアはスマートデバイスやIoTに押され気味でした。実際、ボタンサイズのチップやWake on Voiceよりも注目を集めたであろうPC関連の刺激的な情報が、その混乱の中で埋もれてしまいました。それは、mini-ITXとIntel NUCの中間のサイズに位置する、新しいコンパクトマザーボードの発表です。このマザーボードの追加により、Intel Compute Stickから前述のmini-ITXフォームファクターまで、コンパクトPCの幅広い可能性が広がります。
5×5 と名付けられたこの新しいマザーボードは、サイズが 5.5 インチ x 5.8 インチと、その名前にふさわしいものではありません。
それでも、6.69インチ×6.69インチのMini-ITXよりは小さく、4インチ×4インチのNUCボードよりは少し大きいです。チップがマザーボードにハンダ付けされた状態で出荷されるNUCとは異なり、5×5インチのNUCにはLGAソケットが搭載されており、お好みのIntel Coreプロセッサーを搭載でき、35Wまたは65Wの熱設計に対応しています。また、M.2または従来の2.5インチSATAインターフェースのSSDも使用できます。

5×5は、小型のNUCと同様にSODIMMメモリ用のチャネルを2つ備えていますが、PCIeスロットがないため、ディスクリートグラフィックカードは使用できません。そのため、Mini-ITX構成を検討する必要があります。
5×5の基本的なアイデアは、アップグレード可能なLGAソケットを搭載しながら、1リットルという超小型サイズの基準を下回るマザーボードを提供することです。65Wプロセッサと2.5インチSATAドライブを搭載する場合はこの限りではありませんが、それでも5×5ベースのPCはMini-ITXシステムよりもはるかに小型になり、NUCよりもはるかに大容量になる可能性があります。
家庭への影響:コンパクトでありながらNUCよりもパワフルなホームシアターPCを構築したいと考えているなら、5×5はきっと役立つはずです。適切なプロセッサ(例えば、AMDの誇るAPUさえも凌駕する統合型グラフィックスを搭載した、新しい65W Broadwell Core i7-5775Cチップ)があれば、それほど負荷の高くないタイトルであれば、基本的な3Dゲームさえプレイできるはずです。5×5ボードの価格や発売日に関する情報は未発表です。
[Ars Technica経由]