日本人は、映画やテレビ番組にインスパイアされた、実用性とオタク的ファンタジーの絶妙なバランスを両立させたハイテク製品を開発する才能に長けています。ガンダムのようなロボットメイドから、R2-D2を忠実に再現したビデオプロジェクターまで、日本のエレクトロニクス企業は、涎が出るほど魅力的な、そして少々突飛なロボットプロジェクトの開発に惜しみない資金を投じています。


今回注目されているのは、HAL(ハイブリッド・アシスティブ・リム)と呼ばれるサイバネティックスーツで、「体の動きを補助し、ユーザーの筋力を最大10倍に高める」とのこと。開発元はサイバーダイン社。もちろん、これはターミネーターシリーズへのさりげないオマージュです。しかし、このスーツはシュワルツェネッガーファンだけのものではありません。サイバーダイン社は、アイアンマン、ロボコップ、600万ドルの男といった熱狂的なファン層にも訴求したいと考えているようです。実際に機能するかどうかは疑問ですが(マジックテープで手足に装着するようです)、私は「より良く、より強く、より速く」なる感覚がどんなものか、ずっと知りたかったと言わざるを得ません。とはいえ、その好奇心が4,200ドルという価格に見合うものなのかどうかは、まだ分かりません。