ソニーの携帯型ゲーム機「プレイステーション Vita」が2月22日に南北アメリカとヨーロッパで発売されると、ソニー・コンピュータエンタテインメント・オブ・アメリカの社長兼CEO、ジャック・トレットン氏がWeb 2.0サミットで発表した。
ソニーによれば、このシステムは12月中旬に日本で最初に発売される予定だが、世界の他の地域での発売日については明らかにしていない。

ソニーの役員がステージ上でトレトン氏に同席し、タッチスクリーンやボタンを使ってゲームを操作する機能など、Vitaの機能のいくつかを実演した。
Vitaでは、プレイヤーはゲームのスナップショットやビデオクリップ、統計データをキャプチャし、FacebookやYouTubeなどのソーシャルメディアサイトで共有できるようになります。(「ソニー PlayStation Vita ハンズオン」も参照)
デモの後、トレットン氏はステージ上でソーシャルチョコレート社のゲームデザイナー兼クリエイティブディレクターのジェーン・マクゴニガル氏からインタビューを受け、今年初めに起きたプレイステーションネットワークのハッキング事件について質問された。
「常に警戒を怠ってはならない。悪意のあるハッカーから逃れられる人は誰もいない」と、同氏は聴衆の中のウェブ起業家らに語った。

トレットン氏によれば、プレイステーションネットワークがオンラインに戻るとすぐに会員の94%が戻ってきて、それ以来ソニーはさらに300万人の会員を集めたという。
スマートフォンやソーシャルネットワークでプレイされるゲームは、最大のゲーム機メーカーの一つであるソニーにとって脅威となるかとの質問に対し、トレットン氏は、ソニーは「ゲームがあるところならどこにでも」存在し、多様な体験を提供したいと考えていると述べた。
ゲームのソーシャル要素はプレイヤーを惹きつける鍵だとトレットン氏は述べ、先週ZyngaのCEOマーク・ピンカス氏が述べた言葉を繰り返した。例えば、VitaにはFacebook、Foursquare、Twitter、Skype向けの専用ゲームアプリが搭載され、店舗やレストランを訪れたゲーマーに機能のロック解除などのゲーム特典を提供することで、小売業者は顧客を引き付けることができるようになる、とピンカス氏は述べた。