マイクロソフトの Android 向け Outlook アプリは、同社がベータ版をリリースしてから 3 か月後の水曜日にプレビュー タグを解除しました。
Android版Outlookアプリは、ある意味、追い上げの段階にあります。1月にプレビュー版がリリースされたまさにその日に、MicrosoftはAndroid版OfficeとiOS版Outlookの正式リリースも行いました。当時、Microsoftは「iOS版Outlookは機能とパフォーマンスの面でAndroid版を上回っています。Android版の作業が完了し、その差を埋めることができ次第、プレビュー版のラベルは削除します」と述べていました。
マイクロソフトは本日、Android版Outlookが数週間で17回のアップデートを受け、アプリの機能が充実してきたと発表しました。最も注目すべきは、アプリの斬新でカラフルな仕上がりです。Officeの雰囲気を保ちつつ、Androidの包括的なデザイン原則も取り入れています。最初のAndroid版Outlookベータアプリは、無彩色で、見た目も不気味でした。

もちろん、変更点はこれだけではありません。IMAPメールのサポート、大画面デバイス向けの3日間カレンダー表示、そして新しいディレクトリ検索機能が追加されました。連絡先セクションも刷新され、連絡先を一元管理できるようになり、メールの作成、通話、会議への道順検索などのクイックオプションも充実しました。スワイプジェスチャをカスタマイズし、スワイプジェスチャを実行した際にメールが表示される場所をカスタマイズする機能は、2月に追加されました。
総じて、Android版Outlookはここ数ヶ月で着実に進化を遂げてきました。過去3ヶ月間の主な変更点の全リストは、こちらのOfficeブログ記事でご覧いただけます。

Android 版 Outlook の 3 日間ビュー。
裏話: Android版Outlookの広範なリリースは、これが昔のMicrosoftとは違うという事実を改めて浮き彫りにしました。CEOのサティア・ナデラ氏のもと、同社は「モバイルファースト、クラウドファースト」の精神を採用し、Microsoftの様々なサービスをWindowsの束縛から解放し、競合プラットフォームで成功へと導いたのです。
一例を挙げると、Windows 10向けのモバイルOfficeアプリは、プレビュー版でも今月末までリリースされません。これらのアプリはAndroidとiOSではすでに数ヶ月前から利用可能です。Microsoftのサービスが突如として普及したことで、WindowsやWindows Phoneデバイスの独自性が多少失われるかもしれませんが、ツールを広く普及させることはユーザーにとって良いことであり、また、スマートフォンやタブレット市場におけるWindowsのシェアが極めて小さいことを考えると、Microsoftにとっても賢明な動きと言えるでしょう。