Googleドキュメントを30日間使ってみた:25日目
この24日間、様々なテーマで「30 Days With…Google Docs」ブログ記事や特集記事を精力的に書き続けてきたおかげで、Google Docsにはかなりの量のコンテンツが蓄積されています。そこで、どうしても自問自答してしまうのが「もしGoogleがクラッシュしてデータが消えてしまったらどうなるんだろう?」という疑問です。
どういうことですか?クラウドの目的の一つは、データを災害から守るために保管することだと思っていたんですか?Googleは複数のデータセンターに冗長バックアップを保有しているので、何も心配する必要はないと?

はい、その通りです。重要なデータをローカルに保存している企業や個人にとって、クラウドはバックアップデータに最適なストレージソリューションであることは事実です。一見安全そうに見えますが、オンラインデータの安全性をきちんと確認するのはご自身の責任です。クラウドはオフサイトなので、たとえ大災害や自然災害が発生してローカルデータが消失したとしても、バックアップデータが同時に消失することはありません。しかし、クラウドには独自のリスクが伴います。
最近、クラウドサービスで大規模な障害が発生し、データ損失が発生しました。しかも、これは中途半端なプロバイダーのクラウドサービスの話ではありません。MicrosoftやAmazon、さらにはGoogleといった大手企業でさえ、顧客データの損失に見舞われたのです。こういうことは起こり得るのです。
データが消失するのは必ずしも火災や洪水によるものではないことを覚えておいてください。重要なスプレッドシートをチーム全体で共有していて、そのうちの1人が誤ってGoogleドキュメントから削除してしまったらどうなるでしょうか?
Spanning Backupのようなサービスを使うのも良いでしょう。Spanning BackupはGoogleドキュメント、Googleカレンダー、Googleコンタクトを同期・バックアップします(Gmailのバックアップも近日中に提供される予定です)。もちろん、バックアップデータはクラウド上に保存されますが、それはあくまでも誰かのクラウド上のデータです。また、Spanning BackupはAmazon Web Services(Amazon Web Services)を利用しています。Amazon Web Servicesは最近大規模な障害に見舞われました。
Spanning Backupは気に入っていますし、このようなサービスは理にかなっていると思いますが、全面的に頼り切るのは避けたいところです。企業や個人に重要なデータのバックアップにクラウドデータストレージの利用を勧めているのと同じように、Googleドキュメントのデータをローカルのハードドライブにバックアップすることをおすすめします。そうすれば、Googleドキュメントが一時的に利用できなくなったり、予期せぬ事態でGoogleドキュメントのデータが消失してしまったりしても、コピーが残っているという安心感があります。Memeo Connectのようなツールを使って、デスクトップとGoogleドキュメント間でデータを自動的に同期するのも良いでしょう。そうすれば、Googleドキュメントに何が起こっても、データは確実に手元に残ります。
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24日目: Google Docs Drawing vs. Microsoft Visio
26日目: GoogleドキュメントのOCR